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2017年3月26日(日)

日報問題 特別監察理由に答弁拒否

井上議員 隠ぺい図る防衛相批判

参院外交防衛委

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(写真)質問する井上哲士議員=23日、参院外防委

 日本共産党の井上哲士議員は23日、参院外交防衛委員会で、南スーダンPKO(国連平和維持活動)に派遣された陸上自衛隊部隊が作成した日報を防衛省・自衛隊が組織的に隠ぺいした問題を追及し、隠ぺい体質の一掃を求めました。

 井上氏は、陸自が公表に向け準備した日報の説明用資料を、統合幕僚監部の意向で破棄したとの報道を紹介。稲田朋美防衛相に事実関係をただしました。

 稲田氏は、特別防衛監察の実施を理由に「調査に支障をきたさないために事情を聴くことは控えている」と答弁を拒みました。

 井上氏は、防衛監察は行政の内部調査であり、「防衛監察の実施に関する訓令」(2007年制定)のなかで、協力しない場合の罰則も強制捜査の権限もないと指摘。「国会での答弁を拒否する根拠はない」「特別監察を隠れみのにして自らの延命をはかっている。隠ぺい体質を温存するもので大臣の資格が問われる」と厳しく批判しました。

 また、井上氏は、日本共産党の仁比聡平参院議員が安保法制=戦争法の国会審議(2015年)で暴露した河野克俊統幕長の訪米記録について追及。当時、政府は「同一の文書は存在しない」と答弁したものの、仁比氏の追及の直後に文書の削除を指示し、情報漏えいで捜査を行っていることが、捜査を受けた現職自衛官による国家賠償請求訴訟(17日提訴)の訴状で明らかになっています。

 井上氏は「ないはずのものがなぜ漏えい捜査の対象となり、廃棄するのか。日報に見られる隠ぺい体質と同じだ」と批判しました。


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