2017年3月25日(土)
豊洲検査 改ざんの疑い
都議会特 都が再三、再採水指示
かち氏追及
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東京都の豊洲新市場予定地(江東区)の土壌汚染問題で、日本共産党の、かち佳代子都議は24日の都議会豊洲市場移転問題特別委員会で質疑に立ちました。1〜8回目の地下水モニタリングで環境基準を超えた場合に都が再採水を指示し、検査データを改ざんした疑いがあると指摘し、徹底調査・検証を求めました。
19日の都の専門家会議第5回会合で、1〜8回目の調査では、分析結果が基準超過やそれまでの傾向と異なった場合、都が再採水を委託業者に指示していたと報告されました。
再採水は、日水コンに委託した1〜3回目では全街区で行われ、土壌汚染対策工事を受注したゼネコンのJV(共同企業体)に調査を委託した5街区では4〜8回目で、6街区では4〜6回目で、7街区では4回目に再採水が行われました。環境基準の79倍のベンゼンなど高濃度の有害物質が検出された9回目の調査のみ再採水は行いませんでした。
かち氏は「高い値が出たら再採水することがまかり通っていた。分析結果の改ざんと言われかねない」と批判。中央卸売市場の村井良輔基盤整備担当部長は「情報を確認、整理し、次回の専門家会議に報告する」と答えました。
かち氏は、9回目の調査で、1カ所の井戸で手順に反して採水に先立つ排水(パージ)でくみ取った水を分析するよう都が指示した問題を取り上げ、「誰の判断だったのか」と追及。村井部長は「期日に間に合わせるため、新市場整備部の一般職員が現場で判断した。今後こういうことのないよう指導を徹底する」と答えました。
かち氏は「市場当局としてのガバナンス(組織運営)の欠如だ。盛り土が行われなかった問題も責任の所在があいまいなままで、同じ誤りが繰り返された」と厳しく批判しました。