2017年3月25日(土)
豊洲移転中止 知事に要請
共産党都議団 築地再整備 本格検討を
|
日本共産党都議団(吉田信夫団長、17人)は24日、豊洲新市場予定地(江東区)の地下水再調査で、環境基準の100倍の発がん性物質ベンゼンや、環境基準を上回るシアン化合物、ヒ素などが検出された結果をふまえ、築地市場(中央区)の豊洲移転計画をきっぱり中止し、現在地での再整備の本格的な検討に踏み出すよう小池百合子東京都知事に申し入れました。
申し入れ書は、(1)移転をきっぱり中止するとともに、現在地での再整備について、都民、専門家の知恵を集め、市場関係者の合意を得ながら、本格的に踏み出す(2)石原都政以来18年の長きにわたり必要な修繕・補修を怠ってきた築地市場の本格的改修、補修を急ぎ、衛生面の対策を強化する―ことを求めました。
また、築地市場再整備については、費用の面でも工事期間の面でも可能だと指摘。環状2号線仮設工事を中断し、土壌汚染状況の調査を直ちに行い、必要な対策を講じることを要請しています。
対応した野田数(かずさ)都知事特別秘書は「責任をもってしっかりと知事に伝えます」と答えました。
申し入れ後の会見で、大山とも子党都議団幹事長は、地下水汚染が深刻なことが明らかになったとして「豊洲新市場は安全・安心が保証できない致命的な欠陥がある」と強調しました。