2017年3月25日(土)
志位委員長がキューバ、ベトナム国連大使と会談
核兵器禁止条約「国連会議」成功へ緊密に協力
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【ニューヨーク=遠藤誠二】27日からニューヨークの国連本部で開かれる「核兵器禁止条約の国連会議」参加のため訪米している日本共産党の志位和夫委員長は23日、キューバのアナヤンシ・ロドリゲス・カメホ、ベトナムのグエン・フオン・ガー両国連大使と相次いで会談、「国連会議」成功に向け、突っ込んだ意見交換を行い、緊密に連携して活動することを確認しました。
キューバとベトナムは、それぞれが核兵器禁止条約をめざす国際的潮流を形成している非同盟運動(NAM)、中南米カリブ海諸国共同体(CELAC)、東南アジア諸国連合(ASEAN)で重要な役割を果たしている国です。日本共産党はキューバ、ベトナムの両共産党と、核兵器廃絶をはじめとする世界平和の問題で協力することを確認しています。
会談で志位委員長は、「国連会議」の画期的意義を強調。「多数の国連加盟国の賛成で核兵器禁止条約が締結されるならば、核兵器を『違法化』し、核保有国を道義的政治的に拘束することになります。禁止条約の力と、世界の世論と運動の力、とりわけ核保有国と『核の傘』のもとにおかれている国々での草の根の力を合わせることで、核兵器全面廃絶への道が開かれる。これが私たちの展望です。会議成功のために力を合わせたい」と語りました。
キューバ大使は、「核兵器全面廃絶という目標に向けて、今回の会議で有力な一歩を踏み出す、核兵器禁止条約を実現することが重要です。この条約が締結されれば核保有国に責任を果たせという政治的なメッセージになります」「条約と運動の力で核廃絶を実現するという考えに全面的に同意します。市民社会の参加が重要です」と応じました。
ベトナム大使は、「核兵器禁止条約を重要な第一歩とし、完全廃絶に向かうという立場を共有します」と表明。今後の「国連会議」の見通しについて、各国の意見を聞いて集約し、そこから初めて条約草案の作成の段階になるなど「長いプロセスが必要になってくる」と指摘。「困難はあるけれども高貴な目的のために緊密に協力していきたい」と述べました。