2017年3月17日(金)
南スーダンPKO「日報」 廃棄したという虚偽の上に隠蔽
志位委員長が会見
日本共産党の志位和夫委員長は16日、国会内での記者会見で、南スーダン国連平和維持活動(PKO)に派兵されていた陸上自衛隊部隊の「日報」が陸自の研究本部に保存されていたことが明らかとなったことについて問われ、「虚偽のうえに隠蔽(いんぺい)という二重三重に深刻な事態だ。徹底した真相解明と責任追及が必要だ」と表明しました。
志位氏は、日本共産党の笠井亮政策委員長が2月14日の衆院予算委員会で、陸自に日報が電子データの形で残っているのではないかと追及していたことをあげ、「指摘通りの事態だったということだ」と述べました。
防衛省が当初、日報について廃棄ずみと説明し、後に同省の統合幕僚監部で全ての日報を保存していたことが明らかとなったと指摘。その段階でも稲田朋美防衛相が陸自にはないと言い続けてきたことを示し、「最初は廃棄といい、統幕にあったといい、最後は陸自にもあった。廃棄が全くの虚偽だったことが明らかになった。稲田氏の責任はいよいよ重大だ」と厳しく批判しました。
志位氏は、NHKが防衛省幹部の証言として、陸自は日報を持っていないというこれまでの説明と整合性をとるため外部には公表しないという判断となり、2月になってデータ消去の指示が出されたと報じたことを指摘。「誰がいったい指示を出したのか、組織ぐるみの隠蔽ではないのかが問題になる。徹底した事実関係の究明が必要だ」と主張しました。