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2017年3月17日(金)

南スーダン 陸自が日報を保管

「破棄」説明後も 防衛相、辞任は否定

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 陸上自衛隊南スーダンPKO(国連平和維持活動)派遣部隊が作成した「日報」が、「破棄した」との説明の後も陸自内に保管されていたことが16日、分かりました。与党関係者が明らかにしました。(関連記事)

 防衛省は昨年12月、情報公開請求に対して「破棄した」として不開示を決定。その後、再調査が行われ、統合幕僚監部で保存されていたことが判明し、2月7日に日報を公開したものの、陸自にはこれまで通り存在しないと説明してきました。

 ところが、一部報道によれば、1月中旬の時点で陸自の複数の媒体に電子データが保管されていることが判明。このため、「破棄した」「存在しない」との説明との整合性をとるため、2月に入って消去したとされています。

 稲田朋美防衛相は同日の衆院安保委員会で、事実関係を岡部俊哉陸上幕僚長に調査するよう命じ、防衛相直轄の防衛監察本部に対しても「特別防衛監察」を実施するよう指示したことを明らかにしました。一方、「徹底的に調査の上、防衛省・自衛隊に改めるべき隠ぺい体質があれば、私の責任で改善していきたい」と、辞任を否定しました。

 日本共産党の笠井亮議員は2月14日の衆院予算委員会で、陸自研究本部のデータベースに保存されている可能性を指摘。防衛省はその直後、報道陣に対して「当該データベースに保管されていなかった」と説明しました。

 南スーダンPKO部隊が作成した日報は、2012年1月の派遣開始当時から作成。これまで公開された16年6月〜9月分には、自衛隊が活動する首都ジュバの情勢について「戦闘」と明記。「戦闘は発生していない」との政府の説明と矛盾する内容です。


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