2017年3月16日(木)
「虐待まがい」指導を
森友学園の元園児保護者 府教育庁に要請
学校法人「森友学園」が運営する塚本幼稚園(大阪市)の退園児の保護者が15日、「虐待まがいの行為や差別的言動がある」として、調査と指導を大阪府教育庁に申し入れました。保護者は「退園させられた人も多い。指導を徹底してもらいたい」と訴えました。
申し入れ書で保護者側は、園児がおもらしすると副園長から何度も殴られ、トイレに行く回数が限られているために園児が排せつを我慢しなければならないと主張。副園長は「韓国人・中国人は嫌いです」などと民族差別的な手紙を保護者に渡しており、園のPTA予算の使途も不明確だと訴えました。
PTA収支については、問題点を指摘して入会を拒んだために退園させられたなどとして、保護者らが13日、学園側を相手取り、計約170万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴しています。
保護者は昨年12月にも府教育庁に調査を要望していましたが、十分な回答をもらえなかったとして、今回、申し入れ書を提出しました。
40代の保護者の女性は「幼稚園の運営実態や府の指導体制について見逃すわけにはいかないと思った」と話しました。