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2017年3月16日(木)

きょうの潮流

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 東京・赤坂の飲食街は社用族相手の高級店から、気軽に入れる店までさまざまです。その一角にある中国料理の店。格安メニューはともかく、安倍首相御用達で知られることに▼例によって、首相が大手新聞・テレビ各社のキャップを集めて会食しました。先月末のことです。国会では、森友学園への国有地払い下げ問題で野党から厳しい追及を受けていたさなか。メディアの懐柔策ではないかと疑念がわくのは当然です▼重要なタイミングでの酒食。昨年1月は改憲への意欲を示した時期で、6月は消費税増税見送りでアベノミクスの破たんが明らかになったころでした。首相対ジャーナリストの関係は崩れ、政権が批判の対象ではなくなっていく。政権の巧妙な「介入」の仕方です▼テレビでニュースの解説をする顔ぶれの中に、幾度か会食にあずかった面々が登場しています。名の通った彼らがコメントしますが、政権のあり方を問うようなことはまずありません▼森友学園の問題にしても籠池泰典理事長の責任を問いはしますが、首相と昭恵夫人については理事長にはめられたとばかりに擁護に回っています。話題を呼んだニューヨーク・タイムズ記者の著作の題名はズバリ、『安倍政権にひれ伏す日本のメディア』です▼首相との会食を批判するテレビの情報番組も出てきました。市民メディアは、先の赤坂での首相の姿を撮影し告発を込めてインターネットに配信。大手メディアの「会食は情報収集の場」との言い訳はもはや通用しません。


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