2017年3月14日(火)
国庫負担減「筋違い」
衆院委 高橋氏、失業給付で
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日本共産党の高橋千鶴子議員は10日の衆院厚生労働委員会で、失業給付の国庫負担を時限的に13・75%から2・5%に引き下げる雇用保険法等改定案について、現状でも失業者の2割しか失業給付を受給できていないことを示し、「必要な人が受給できていないのに国庫負担を減らすのは筋が違う」と批判しました。
また、職業安定法改定案では、ハローワークで示された求人票と面接で提示された労働条件が異なる場合にも、変更を明示しさえすればよいことになっていると指摘。「求職者は雇用者に比べて立場が弱く、不利な労働条件が提示されても拒否できない。最初から低い水準で採用するねらいで求人票の労働条件を過大に書くこともある」とただしました。
厚労省の鈴木英二郎派遣・有期労働対策部長は「それは虚偽求人であり、罰則の対象になる」として、虚偽かどうかの境目は「刑事訴訟で見極める」と答えました。高橋氏は「求職者が訴訟を起こさなくても済むように、適格紹介を原則にするハローワークが事業所に労働条件の確認をし、指導すればよい」と主張しました。