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2017年3月14日(火)

東京五輪 選手村受託会社に天下り

都幹部OB12人、不動産7社に

時価の1割で 都有地を売却

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 2020年東京五輪の選手村(中央区晴海)整備を東京都から受託した不動産会社グループ11社のうち、7社に都元局長らが天下りしていたことが13日、本紙の取材でわかりました。都は選手村整備にあたって、11社に都有地を1000億円以上も値引きして売却したことが問題になっており、新たな疑惑が浮上しました。

 選手村の整備事業(晴海五丁目西地区第一種市街地再開発事業)は、都が公募で選定した特定建築者(民間事業者)の11社が1月に着工しています。

 本紙は、関係者から「五輪選手村をめぐって、都と不動産会社との関係が深まっている」との情報提供を受け、都が公表している幹部職員の再就職者名簿のほか、非公表の都OB名簿をもとに、天下りの状況を調査しました。

 それによると、代表企業の三井不動産レジデンシャルをはじめ、三井不動産、住友不動産、三菱地所レジデンス、野村不動産、東急不動産、NTT都市開発の7社が都幹部OBを受け入れていました。09年以降、元局長6人を含む12人が在籍していました。

 12人中、選手村の特定建築者を決定した都市整備局(旧住宅局を含む)OBが5人と最多です。退職時に局長級だったOBは都の関連団体などに天下りした後、不動産会社に渡っていました。

 都は選手村用地として、東京ドーム2・9個分にあたる都心の一等地(13万3906平方メートル)を129億6000万円と、破格の値段で不動産会社11社に売却したことが問題になっています。1平方メートルあたりの売却価格は9万6784円で、時価の10分の1です。(岡部裕三)


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