2017年3月13日(月)
労基署職員の増員を
衆院委 高橋氏、民間委託批判
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日本共産党の高橋千鶴子議員は10日の衆院厚生労働委員会で、規制改革推進会議が検討している労働基準監督業務の民間委託化について質問しました。
高橋氏は、企業に立ち入り検査をする労働基準監督署の定員の10年間の推移を示し、「監督官の定員は増えているものの、監督官を除いた定員が269人減っている」と指摘。国際労働機関(ILO)の基準にも照らして労働基準監督官の増員を要求するとともに、「ブラック企業の取り締まりなども期待され、もっとも民間委託がなじまない分野だ。厚労省として異を唱えるべきだ」と強調しました。
塩崎恭久厚労相は「人材強化はしたいが財政的な厳しさもある。これから議論が必要」だと述べました。
高橋氏は、法案を検討する「労働基準監督業務の民間活用タスクフォース」の主査に、民間委託推進の論陣を張ってきた人物が就任していることについて、「何を専門的にやるのか決まっていないのに主査だけは決まっている。だれが考えてもおかしい」と批判。「『人手が足りないから民間だ』という議論は本末転倒だ」と述べました。