2017年3月12日(日)
石原氏弁明「信じられない」
豊洲百条委 元市場長が証言
東京都の築地市場(中央区)の移転先とされる豊洲新市場(江東区)をめぐる一連の問題を調査する都議会の百条委員会で11日行われた証人喚問で、都の質問状への石原慎太郎元知事の回答が偽りだったことが、大矢實・元中央卸売市場長の証言で明らかになりました。
東京ガス跡地と認識
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日本共産党の吉田信夫都議は、石原元知事が昨年10月、小池百合子知事の質問状に対し、市場用地が「豊洲の中の東京ガスの敷地であるとまで聞いていた記憶はありません」と回答していることを挙げ、石原氏が豊洲移転の判断をする際に、予定地が東京ガス工場跡地であることを知らなかったとは考えられないではないかと質問しました。
大矢氏は「(石原氏の回答は)初めて聞いたが、信じられませんね」と答えました。
吉田氏は、大矢氏と福永正通元副知事が1999年11月に東京ガスを訪問した際の会談メモ(東京ガス提出)を示し、東京ガス側が「豊洲工場は石炭ガスを製造していた工場であり、開発に当たっては土壌処理問題がある。われわれはそうした問題への対応(膨大な費用)も含めて(中略)考えている」と発言したことを質問。大矢氏は土壌汚染対策費用が860億円に上ったことは「夢にも思わなかった」と証言しました。