「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2017年3月12日(日)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 退却や撤退は転進、全滅は玉砕と言い換える。太平洋戦争中の日本軍による大本営発表は、のちに政府や権力をもつ側が一方的に流す信用できない発表の代名詞となりました▼自分たちにとって都合の悪い事実や情報は偽り、隠して国民に伝える。古来、戦争はごまかしから始まる、といわれるゆえんでしょう。南スーダンからの自衛隊撤収を、あくまで「活動の終了」「一定の区切り」と言い張る安倍首相の発表もその類いか▼大虐殺の恐れがあると、国連が再三警告するほど民族間の対立が深刻な南スーダン。治安の悪化で国連平和維持活動(PKO)のあり方も問われる現状です。自衛隊が派遣された首都ジュバでも昨年、大規模な戦闘が起きています▼自衛隊の日報にも「戦闘が生起」と書かれ、激しい戦闘に巻き込まれることへの懸念を示していました。しかし、首相や稲田防衛相をはじめ、政権側は口をそろえて「武力衝突」だとごまかし続けています▼「隊員の命をオモチャにするな」。本紙に載った元自衛官の思い。でたらめな政府の説明に戦前を思い返したという元陸上自衛隊員も。国民の命を戦争する国づくりと改憲への布石に利用する安倍政権。怒りの声は思想信条をこえて列島中に響いています▼自衛隊撤収、森友学園の申請取り下げ、韓国・朴大統領の罷免…。東日本大震災追悼の最中に相次いだ内外の大きなニュース。いずれも、国民のたたかいが権力の欺瞞(ぎまん)を打ち破り、社会を前に動かしていくことを証明しています。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって