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2017年3月9日(木)

豊洲地下水 ゼネコン調査分に疑惑

有害物質低減後に採水か

とくとめ議員 都議会で指摘

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(写真)討論に立つ、とくとめ都議=8日、東京都議会

 日本共産党の、とくとめ道信東京都議は8日の都議会本会議での討論で、豊洲新市場予定地(江東区)で行われた地下水モニタリング(全9回)のうち、日水コンとゼネコンが携わった1〜8回の採水方法に疑惑が浮かび上がったとして、真相究明を行うべきだと主張しました。

 4日の都議会豊洲市場移転問題特別委員会では、地下水モニタリングに携わった企業の参考人に質疑。湘南分析センターが行った9回目の調査では、試料の採水に先立って停滞水を排水する作業(パージ)後、当日中に採水したのに対し、ゼネコン等が関与した1〜8回目の調査では、パージから採水まで1〜2日おいていたことが明らかになりました。

 9回目の調査では、8回目までの調査と大きく異なり、環境基準の79倍のベンゼンやシアン、ヒ素など有害物質が72カ所で検出されました。

 とくとめ氏は討論で、「ベンゼンなどは揮発しやすく、ヒ素などは沈殿しやすいため、(パージ後から)あまり時間をおかずに採水することが必要」だと指摘。「1〜8回目の採水は(パージ後から)明らかに時間をかけ過ぎであり、数値に影響があったのではないかという疑いが生じる」と述べました。

 そもそも、土壌汚染対策工事を行ったゼネコンが、その検証のための地下水モニタリングを行うことは「客観性が保てるかどうか、はなはだ疑問だ」と批判。9回目は都によるシアンの分析でも同様の結果が出ており、「暫定値」として扱うことは不可解だと指摘し、都、都議会として、1〜8回目の地下水モニタリングを厳しく検証し、真相究明すべきだと主張しました。


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