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2017年3月4日(土)

原発に反対する議員必ず

共産党初議席に挑戦

愛媛県伊方町 遠藤 もと子さん(76)

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 四国電力伊方(いかた)原発が立地する愛媛県伊方町の町議選(定数16、4月11日告示、16日投票)で、日本共産党の遠藤もと子さん(76)が初の党議席獲得を目指しています。隣接する八幡浜(やわたはま)市の議員を5期目の任期途中で辞しての挑戦。「原発に反対する議員が一人もいない議会を変え、町民の声で政治を動かしたい」と語ります。(丹田智之)


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(写真)「原発に頼らない町づくりを」と漁港で訴える遠藤さん=2月23日、愛媛県伊方町

 「原発事故が起こる前に一日も早く廃炉を決め、原発をなくす取り組みを進めることが住民の安全を守る確かで現実的な道です」

 2月末、細い道沿いで、遠藤さんが力を込めました。拡声器をつけた軽自動車を自ら運転し、細長い佐田岬半島の隅々の集落を訪ねて訴えています。

 記者会見で町議選への立候補を表明した翌日の1月11日には、同原発のゲート前での座り込み行動に駆けつけました。「人生最後の力を振りしぼって頑張ります」と報告し、激励の声援と連帯の拍手が送られました。

 昨年7、8月に町内で取り組まれたアンケート調査(「瀬戸内海を守ろう会」、294人が回答)で、伊方原発の再稼働に「反対」する町民は55%にのぼりました。しかし、高門清彦町長をはじめ町議会は全議員が再稼働を容認し、同8月、3号機は再稼働されました。

 遠藤さんは「伊方原発を止めるためには、それを主張する議員がどうしても町議会に必要。伊方の人々の声をまっすぐ議会に届けたい」と町議選への立候補を決意しました。

 伊方町には合併前の当時から、共産党の議席がありません。町議選をたたかうことも初めてです。

 移住して活動を開始した遠藤さんは、漁港に面して広がる小さな集落の入り口などで宣伝を重ねています。町民と対話し、寄せられた意見などはノートに書き留めています。

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 ゲート前などで原発反対の行動を続けてきた「八幡浜・原発から子どもを守る女の会」の斉間淳子代表(73)は「遠藤さんが立候補することで、きっと多くの町民が勇気づけられる。原発事故が起きて故郷を奪われることがあってはいけない」とエールを送ります。

 遠藤さんと対話し、共感した元公務員の80代の男性は2月、「将来を考えたら、原発は止めるべきだと思う。遠藤さんを絶対に勝たせないといけない」と入党しました。町で36年ぶりの新入党者です。遠藤さんを紹介する「伊方民報号外」の束を携え、集落の一軒一軒に配り歩いています。

 「原発をなくしたら町が寂れてしまう」と心配する男性は、遠藤さんから「廃炉に向けた作業で雇用が確保され、再生可能エネルギーへの転換で新しい雇用も生まれます」と展望を示され、「そうなればいいと思う。ぜひ頑張ってほしい」と激励しました。


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