「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2017年2月28日(火)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 発端は2007年6月6日、日本共産党の志位和夫委員長が記者会見を開き、陸上自衛隊情報保全隊が作成した内部文書を公表したことでした。イラク派兵反対などの平和運動をはじめ広範な市民の行動を監視し、詳細な記録文書を作成していたことを指摘。違法な活動を告発したのです▼新聞20紙が翌日付1面で報じるなど大問題に。しかし、当時の自民党政権は、監視活動を正当化し監視文書の存在も認めようとしませんでした。この権力の壁に風穴を開ける大きな力となった裁判闘争があります▼同年10月5日、監視されていたなかの東北地方の市民らが国・自衛隊を相手どって仙台地方裁判所に起こした、監視差し止めと損害賠償を求めた訴訟です。昨年10月26日の最高裁決定まで9年余のたたかい▼原告、弁護団と支援する市民が一丸となった運動は数々の貴重な成果をあげました。監視が違法だという司法判断は、不十分な点もありましたが、最高裁まで維持。監視文書を自衛隊が作成したことも認定されました▼さらに二審では、「闇の部隊」と呼ばれ秘密のベールに覆われた情報保全隊の元隊長らを法廷証言の場に。市民の運動を「反自衛隊活動」と敵視する危険な実態が浮き彫りになりました▼安倍暴走政治が加速するなか、この訴訟の果たした役割は大きい。来月4日、仙台市で訴訟を振り返る集会が予定されています。告知するチラシには、こんな見出しが。「歴史に残るたたかい、国を相手に勝訴」「今後の運動に活(い)かそう」。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって