2017年2月28日(火)
核兵器禁止 「歴史的たたかいを」
ビキニデー 原水協が国際交流会議
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「3・1ビキニデー」諸行事の初日として、原水爆禁止日本協議会(日本原水協)全国集会の国際交流会議が27日、静岡市内で開かれました。3月27日から国連で始まる核兵器禁止条約の交渉開始を目前にして、運動をどう広げるか討論しました。海外代表を含む150人が参加しました。
開会あいさつで司会の日本平和委員会の千坂純事務局長は、「核兵器禁止条約実現の歴史的チャンスです。草の根から核兵器全面禁止の行動を」と討論をよびかけました。
アメリカフレンズ奉仕委員会のジョゼフ・ガーソン氏は、トランプ政権の核政策の現状と混乱ぶりを報告し、1月のトランプ政権への抗議行動に全米400都市で500万人が参加したなど、米国民の運動の広がりも指摘。核兵器禁止条約交渉に向けた「ヒバクシャ国際署名」の重要性を強調しました。
マーシャル諸島共和国のアバッカ・アンジャイン・マディソン元上院議員は、今年のビキニデーに初めて核サミットを開くことを紹介。「(交渉開始の)国連決議はとても重要。得られる支持はすべて取り付けたい」と決意を語りました。
日本原水協の土田弥生事務局次長は、「ヒバクシャ国際署名」は昨年来、全国でかつてない共同がつくられてきたと報告し、「日本の原水爆禁止運動が本領を発揮するときです」と呼びかけました。
東京から初参加の大学生は、「マーシャル諸島の島民が何の補償もされず、被害が隠されていることが衝撃でした。私も『ヒバクシャ国際署名』を友人から集めています」と語りました。