2017年2月26日(日)
リニア工事止めたい
東京地裁で住民側意見陳述
JR東海がすすめるリニア中央新幹線の認可取り消しを求めた「ストップ・リニア!訴訟」の第3回口頭弁論が24日、東京地裁で行われ、沿線を中心に傍聴定員を超える150人が詰めかけました。
終了後、参院議員会館で行われた報告会には117人が集い、意見陳述した岐阜県土岐市在住の原告や弁護団らの報告を聞きました。日本共産党の本村伸子衆院議員と山添拓参院議員もあいさつしました。
原告は、12年前に取得した古民家をこつこつとリフォームしていたところ、その300メートル先にリニアの非常口がつくられることに驚いたと報告。あたりはウラン鉱床が点在しており、地表の放射線量が他地区より高い平均毎時0・13〜0・15マイクロシーベルト計測されたことを陳述しました。「掘ったらどうなるのか。本当に工事を止めたい」と力を込めました。
弁護団からは沿線の1都6県から各回陳述をしていき、どんな被害が起こるのかを明らかにしていく方針が示されました。本村議員はJR東海が岐阜県内で地下水汚染を県に知らせなかったことに続いて、無許可での工事をしたことを批判。山添議員は、国が3兆円もの財政投融資を決めたのに、契約書さえ公開しない国の態度を紹介。今後、住民とのたたかいと結んで追及していく決意を表明しました。