2017年2月25日(土)
エンゲル係数30年ぶり高水準
宮本徹議員 安倍政権の責任問う
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日本共産党の宮本徹議員は24日の衆院財務金融委員会で、消費支出に占める食品の割合を示すエンゲル係数が2016年に約30年ぶりの高水準になったことについて、安倍晋三首相の認識をただしました。
宮本氏は、第2次安倍政権発足前の12年と安倍政権4年目の16年を比較し、2人以上世帯の消費支出が3981円減額した一方、食費が5659円増額していることを指摘。円安、消費税増税など安倍政権の政策がエンゲル係数上昇の大きな一因になっているという自覚があるか」とただしました。
安倍晋三首相は、「収入の状況を注視していく必要がある」と述べつつも、エンゲル係数の上昇理由を「ライフスタイルの変化などのため」などと強弁しました。
宮本氏は、「生活スタイルの変化では説明がつかない」と指摘。12年以降の4年間で可処分所得の伸びよりも食費支出の伸びの方がはるかに大きいことを示し、「安倍政権の政策で生活水準の低下がもたらされている」と批判しました。さらに宮本氏は、世帯年収がより低い層ほどエンゲル係数の上がり幅が高いことを示す総務省家計調査を示し、「国民のくらしに目を向け、消費税増税ではなく応能負担の税制に転換すべきだ」と迫りました。