2017年2月23日(木)
都議会 百条委設置を議決
豊洲疑惑 石原氏ら証人喚問焦点に
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築地市場(東京都中央区)の東京ガス豊洲工場跡地(江東区)への移転計画をめぐる問題で、東京都議会は22日の本会議で、地方自治法にもとづく強力な調査権を持つ百条委員会の設置を全会一致で決めました。移転計画を推進し、予定地の取得に深く関わった石原慎太郎元知事、浜渦武生元副知事らの証人喚問が焦点になります。
百条委の調査事項は、(1)築地市場から豊洲市場への移転に関する経緯(2)東京ガスなどとの交渉および土地売買に関する経緯(3)豊洲市場の土壌汚染および豊洲市場の主な建物下に盛り土が行われなかった経緯(4)豊洲市場建設工事における契約事務(5)その他―です。
土壌汚染対策や施設建設をめぐる疑惑の解明も鋭く問われます。
百条委は証拠となる記録や文書を提出させ、証人の出頭を求めることができます。証人は正当な理由なしに出頭を拒否することができず、虚偽の証言をした場合は偽証罪に問われます。
同日、1回目の百条委が開かれ、今後の日程と石原氏らの証人喚問について24日の理事会で協議することを確認しました。
委員は23人。日本共産党都議団からは、吉田信夫、そねはじめ、かち佳代子の3氏が委員となり、吉田氏が理事を務めます。
共産党都議団は、石原、浜渦両氏に加え、東京ガス会長、歴代市場長、建設工事を受注した各ゼネコン社長、地下水モニタリングを請け負った企業の社長ら19人の証人喚問を求めています。