2017年2月19日(日)
食の安全守れ 築地2500人
豊洲移転中止・抜本検討へ署名
築地でいいじゃないか、築地を守ろう―。地下の土壌が高濃度の有害物質で汚染されている豊洲新市場予定地(東京都江東区)への築地市場(中央区)の移転計画に対し、中止など抜本的検討を求める大デモンストレーションが18日、築地市場近くの交差点で取り組まれ、2500人が参加しました。主催は「豊洲移転中止署名をすすめる会」(事務局=東京地評、日本消費者連盟、革新都政をつくる会)。「築地市場の豊洲移転中止など抜本的検討を求める署名」は1時間で約800人分集まりました。
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観光客でごった返す週末の築地場外市場。市民らはプラカードを掲げ、ドラムのリズムに乗って「食の安全をみんなで守ろう」とアピール。都民、観光客らが次々に署名のペンをとりました。
署名は小池百合子都知事宛てで、豊洲新市場予定地の安全性の徹底検証と、食の安全・安心が第一の立場から豊洲移転の中止を求めています。
発起人の一人で、日本消費者連盟事務局長の纐纈(こうけつ)美千世さんは「食べ物は次の世代につながる大切なもの。それを供給する市場を汚染された土地に造ることは許せない」と訴えました。
日本共産党の笠井亮、池内さおり両衆院議員、都議団、都議予定候補らも参加しました。笠井氏は「『安全・安心の市場』こそ一番の立場で国会でも取り上げてきました。豊洲移転は抜本的に再検討すべきです」と話しました。
豊洲新市場問題で追及の先頭に立つ共産党都議団を代表して、そねはじめ都議は「石原氏らを証人喚問できる百条委員会を都議会につくり、すべてを話してもらおう」と力を込めて語りました。
生活者ネットの小松久子都議、社民党の市来とも子杉並区議が訴えました。
また、全労連全国一般東京地本などが豊洲移転中止を求めるデモを行いました。
札幌市から観光で来た男性(45)は「こういう所を守ってほしい。危険を冒してまで移転する必要はない」と話し、署名しました。