2017年2月18日(土)
南スーダンPKO日報 全て保存している
稲田防衛相
稲田朋美防衛相は17日の衆院予算委員会で、陸上自衛隊の南スーダン国連平和維持活動(PKO)派遣部隊について、「南スーダンへの部隊派遣の開始以来、統合幕僚監部に日報を電子データとして保存している」と述べ、2012年1月からの第1次隊から現在の第11次隊まで全て保存していることを明かしました。民進党の後藤祐一議員に対する答弁。
「平和新聞」の布施祐仁編集長が首都ジュバの大規模衝突(昨年7月)を記録した日報(第10次隊)の開示請求(昨年9月)をしたのに対し、防衛省は「廃棄した」と不開示を決定しました。しかし、一転して電子データを「発見した」として今月7日に一部黒塗りで開示しました。
これまでの統幕の説明によれば、陸自は日報を規則に従って廃棄していたものの、統幕は陸自のデータベースから独自にダウンロードして保存しました。
これに関して、14日の衆院予算委員会で日本共産党の笠井亮政策委員長は、陸自のデータベースに日報が全て蓄積されている可能性を指摘。稲田氏は「確認する」と答弁していました。
日報には昨年7月の状況を「戦闘」と表現し情勢の悪化を報告しています。野党側は防衛省の「隠ぺい」体質と稲田氏の責任問題を追及しています。