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2017年2月16日(木)

きょうの潮流

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 JR山手線で30番目となる新しい駅の工事が本格的に始まりました。品川と田町の間につくられ、周辺も大規模な再開発が進行。3年後の東京五輪にあわせて開業予定です▼都心を環状する同線の新駅はおよそ半世紀ぶり。JR東日本は羽田空港やリニア新幹線とのアクセスの良さを売りに首都の新玄関口と華々しく宣伝します。一方で地方では廃線が相次ぎ、駅が消えています▼雪原を分け、雪山の間を抜けていく列車。北海道のほぼ中心部にある深川と日本海沿岸の留萌を結ぶ留萌本線。1両の客車は鉄道ファンでにぎわっていました。JR北海道が廃止・バス転換の方針を示したことで各駅舎を写真に収めていました▼留萌から海沿いを増毛まで伸びていた区間はすでに廃線。留萌駅近くの土産屋の店員は「このままではやっていけない」と嘆きます。次々と失われていく沿線や地域住民のくらしの支え。JR北は全路線の半分について「維持困難」だと▼明治以来、国民生活に欠かせない交通手段として発達してきた鉄道。30年前、国鉄の分割・民営化、JRの発足によって数千人の労働者が路頭に迷いました。きょうは職を奪われた1047人が解雇撤回を誓った「屈辱の日」です▼退職強要、みせしめ配転、差別・選別…。働く者と家族を苦しめ、もうけ第一路線をひた走ってきたJR。安全を置き去りにした重大事故の続発、不要なリニアに巨額を投じながら赤字路線を切り捨てる。大切な“足”を守るたたかいはこれからも続きます。


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