2017年2月9日(木)
市民ら「美ら海を守れ」
辺野古 ブロック連日投下に抗議
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防衛省沖縄防衛局は8日、名護市辺野古での米海兵隊新基地建設のための埋め立て工事に伴う大型コンクリートブロックの投入を前日に続いて強行しました。
同局は7日、沖縄県の中止要請を無視してブロック投入を開始。8日は作業船2隻が稼働し、前日を大きく上回るペースで投下されました。
ブロックは埋め立て工事に伴う汚濁防止膜設置のためのもの。全長約2600メートルに達する膜を固定するため、228個のブロックが投下されます。
これと並行して、防衛局は7日から海底掘削(ボーリング)調査を再開。当初は残り1カ所としていましたが、新たに13カ所を追加。防衛局は「必要に応じてさらに追加がありうる」としています。
海上では、抗議船2隻から「ブロック投入をやめろ」「美(ちゅ)ら海を守れ」などの抗議の声が上がりました。カヌー隊も抗議を行い、海上保安庁が数人を一時拘束しました。
一方、米軍キャンプ・シュワブのゲート前では、海上工事が始まって以降最多の約350人が駆け付け、工事関係車両の基地内への進入を許しませんでした。
県内外から結集する人だかりで埋まったゲート前。基地内の機動隊もゲートの外に出ることができず、参加者は「参加をもっと広げ、工事を止めよう」と気勢をあげました。
1年半前のゲート前抗議の最中に、機動隊員の暴力的な弾圧で右足を痛めていた伊波佳さん(74)=金武町=は、「つえをついてでも座り込みに参加し続けたことがリハビリになったのか数日前から痛みが消え、つえなしで普通に歩けるようになった」と報告。「ブロック投入が始まって今が踏ん張りどきだ」と話しました。
沖縄県統一連の瀬長和男事務局長は、12日投票の浦添市長選にふれ「新基地建設ストップで翁長(雄志)知事と一緒に頑張る市長を一人でも多く誕生させよう」とのべ、又吉ケンタロウ候補への支持拡大を呼びかけました。