2017年2月7日(火)
市民の力 生きる時代
新潟で講演会 米山知事語る
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新潟知事選の教訓や新しい民主主義、地方自治の展望を交流しあう講演会「市民がつくり出した新潟知事選の勝利」が4日、新潟市内で開かれ、150人が参加しました。にいがた自治体研究所主催。岩手、宮城、群馬の日本共産党県議も参加し、米山隆一知事があいさつしました。
石崎誠也理事長が「人間の尊厳を守ることは社会の課題であり、その一つの反映が知事選や参院選で示された。尊厳を大事にする政治を実現したい」とあいさつしました。
講演で佐々木寛新潟市民連合共同代表(新潟国際情報大学教授)は、参院選で安倍総理やほとんどの閣僚が応援に来ても野党統一の森ゆうこ氏に負けたのは市民が中央の保守政治では生きていけないと声を上げた結果だとし、中央集権政治から地方が主人公の時代になる象徴的な出来事だったと力説。野党がどう政権をつくるのか、安全保障や経済政策などの合意をつくる重要性を強調しました。
岡田知弘京都大学教授が「沖縄から新潟へ、前進する自治体と地域経済の展望」と題し講演。「オール沖縄」ができるまでの流れを説明し、特に「基地依存経済」神話の崩壊が大きかったことを指摘。新潟でも原発やTPP(環太平洋連携協定)、震災復興などを通して地域経済や住民自治の重要性を明らかにしたことが、信頼できるリーダーを生み出した大きな要因になったと強調しました。
米山知事は「SNSでの情報伝達や市民の連帯で市民の力が生きる時代になった。市民の力で政治が決められることが大事。県民の幸福を少しでも増やし、不幸を減らせるように頑張りたい」と述べました。