2017年1月27日(金)
相模原事件半年 市民ら犠牲者に献花
追悼の1日に「考え続ける」
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相模原市緑区千木良の障害者施設「津久井やまゆり園」で19人の入所者が元職員の植松聖容疑者に刺殺された事件から半年となった26日、同園には関係者や地域住民が献花に訪れました。園内では入所者やボランティアらによる小規模な催しがあり、犠牲となった19人に黙とうしました。
節目を迎えたこの日に合わせ、元職員の男性(73)は地域に住む他の元職員や友人に献花を呼びかけていました。この日は男性の他に住民7人が同園正門前に集まり、それぞれ花束を手に同園の玄関に入って献花台に供えました。
参加した元国鉄職員の男性(82)は事件当日を振り返り、「ヘリの音で何かがあったと知った。ニュースで事件の詳細が明らかになるにつれ、『この地域でこんな事が起きていいのか』と驚きが強くなった」と語りました。「事件で、自分たちの心にも優生思想や差別につながる何かがあるということに気付かされた。今後も地域でこのことを考え続けたい」といいます。
これとは別に献花に来た知的障害のある北海道在住の男性は、警察が犠牲者の氏名を公表していないことについて「障害者の存在を隠そうとする気風が今も残っているということではないか」と話しました。
園内では犠牲者への黙とうをし、その後は入所者らがカラオケやお汁粉でなごやかな時間を過ごしました。事件で重傷を負った入所者の父親で、この日の会に参加した男性によると、園長室には亡くなった19人の顔写真が名前とともに飾られており、月命日にあたる毎月26日には職員らが手を合わせるといいます。