2017年1月25日(水)
退位 憲法に照らし議論
志位委員長「皇室典範改正が筋」
日本共産党の志位和夫委員長は24日の記者会見で、天皇の生前退位問題に関する「有識者会議」の論点整理への感想を問われ、現天皇一代限りの特例法という方向に「かなりバイアス(偏り)がかかっている。これを前提にするのでなく、憲法の根本からよく議論していく必要がある」と答えました。
志位氏は、「『個人の尊厳』という日本国憲法の最も根本の精神に照らして考えるなら、一人の方に、どんなに高齢になっても仕事を続けるよう求めるという現在のあり方には改革が必要」だと表明。「高齢の問題は誰にでも訪れる。現天皇の特別の問題ではなく、皇室典範の改正が筋だ」と指摘しました。
今後の議論の進め方については「天皇の地位は『主権の存する国民の総意に基く』というのが憲法1条だ。国民の前で自由で冷静な議論をきちんとして結論を得たい」と述べました。