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2017年1月24日(火)

大雪 果樹被害深刻

除雪・再建へ 国の助成急務

長野 武田参院議員が調査

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(写真)倒壊したブドウ棚の前に立つ(左から)青木市議、武田参院議員、阿部市議=23日、長野県中野市

 長野県北部の大雪による果樹被害で、日本共産党の武田良介参院議員は23日、中野市と長野市で被害農家から実態を聞き取るとともに、両市と懇談しました。

 リンゴとブドウの産地として有名な長野市豊野町。ひざ上まで積もった雪をかきわけて現場に案内された武田議員の目前には、金属の支柱がV字形に曲がり、ブドウ棚がつぶれ雪面の下に隠れてしまった無残な光景が広がっていました。

 「雪落としが間に合わず、やられてしまった」。豊野の果樹農家の男性は、高級品種を優先して雪を取り除いていましたが、それ以外の棚が被害を受けました。「棚の修復にかかる費用を助成してほしい」と訴えます。

 別の男性は、3年前の豪雪でビニールハウスが崩れ補助金で直しましたが、今回再び倒壊。再建をあきらめようと思いましたが、補助金の返還が求められるため「やめるにやめられない」と打ち明けます。

 中野市では、通りかかった桃農家の男性と対話になり「10年から15年というこれから稼ぎ時の桃の木がやられてしまった」と訴えが寄せられました。

 中野市との懇談では池田茂市長が応対。農業被害の全容解明を急いでいるとしつつも、除雪が追いつかないため被害把握が難しいとのべました。武田氏が「国へ伝えたいことはありますか」と聞くと、池田市長は、豪雪地帯であるなしで除雪の補助金を決めるのでなく、実際の雪の量に合わせ弾力的な運用をしてほしいと要望しました。同市のJA幹部も「農道がライフライン」とのべ一刻も早く除雪をと訴えました。

 調査を受け武田氏は「3年前の豪雪被害と比べて今回は局地的だが、国は農業就業者を増やそうといっているわけだから、同じように倒壊ハウスの撤去費用負担をゼロにすることや再建費用に国の助成を求めていきたい」とのべます。

 調査には、和田明子県議、佐藤久美子長野市議、中野市の青木豊一、阿部光則の両市議が同行しました。


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