2017年1月24日(火)
安倍首相、答弁で野党攻撃
質問答えず “表現慎め” “中傷”
安倍晋三首相は、23日から始まった衆院本会議での代表質問で、野党の質問にまともに答えずに中傷・攻撃するという立法府を軽視する異常な姿勢を際立たせました。
安倍首相は、昨秋の臨時国会で与党らが強行した「年金カット」法について、民進党の大串博志政調会長から批判を受けると、「(同法を)年金額を引き下げるための法律であるかのように表現するのは厳に慎んでもらいたい」と、質問内容に制限を加えるかのような答弁を行いました。
同じく与党が強行したカジノ解禁推進法で大串氏が「成長戦略がカジノ頼みとは笑止千万」と批判すると、「根拠のない中傷はやめていただきたい」と質問を攻撃しました。4野党提出の長時間労働規制法案の早期成立を求められると、「具体的な中身がない」などと一蹴しました。
沖縄の米軍基地問題については、大串氏から「総理の視野に沖縄の人々の声や思いが入っていない」と指摘されても、「あの(民主党政権の)3年3カ月、普天間飛行場の現実は1ミリも変わることはなかった」「言葉だけではかえって混乱を招くと、皆さんにはっきりと申し上げたい」と発言。質問には答えず、民進党攻撃に力を傾けました。