「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2017年1月21日(土)

日本共産党議員団総会での 志位委員長のあいさつ

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 20日に国会内で開かれた日本共産党の国会議員団総会で志位和夫委員長が行ったあいさつは次の通りです。


写真

(写真)あいさつする志位和夫委員長=20日、国会内

党大会決定の力、論戦を通じて示そう

 通常国会の開会にあたりまして、ごあいさつを申し上げます。

 この通常国会にどう臨むか。私たち国会議員団の基本姿勢について、二つの点を訴えたいと思います。

 まず訴えたいのは、全党の英知を結集してつくりあげた第27回党大会決定を縦横に活用した論戦を展開しようということであります。

 党大会決定は、今日の世界の新しい動きと日本共産党の立場を明らかにするとともに、安倍政権の暴走政治との対決の焦点になっている問題で、たたかいの方向、日本共産党の対案を太く明らかにしております。

 「戦争する国」づくりを許さない。格差と貧困をただす経済民主主義の改革。原発再稼働を許さず「原発ゼロの日本」をつくる。沖縄をはじめとする米軍基地問題。憲法改悪を許さず、憲法を生かした新しい日本をつくる。直面する国政の根本問題のすべてで、日本共産党の立場を明らかにしています。

 その全体を縦横に活用し、大会決定の力を、国会を舞台とした安倍政権との論戦をつうじて示していく、そういう論戦を展開しようではありませんか。(拍手)

総選挙勝利・躍進へ道をひらく国会活動にとりくもう

 いま一つ、訴えたいのは、いつ解散・総選挙になったとしても、その勝利・躍進に道をひらく国会活動にとりくもうということであります。

 大会決定では、総選挙をたたかう基本姿勢として、「野党共闘の勝利と日本共産党躍進を一体的に追求」する――このことを強調しております。「一体的追求」というのは、そのまま通常国会をたたかう国会議員団の基本姿勢としても重要であります。

野党と市民の共闘の発展に貢献する国会活動を

 第一に、野党と市民の共闘のいっそうの発展に貢献する国会活動にとりくみたいと思います。

 野党4党は、安倍政権と対決する政治的内容として、安保法制の廃止と立憲主義の回復、「アベノミクス」による格差と貧困を是正する、TPP(環太平洋連携協定)や沖縄問題など国民の声に耳を傾けない強権政治を許さない、安倍政権のもとでの憲法改悪に反対する――この4点を太い合意点として確認しています。まず、ここでしっかりとスクラムを組んで安倍政権の暴走と対決したいと思います。

 そのさい、野党4党が共同で提出している長時間労働是正のための議員立法など、野党の積極的対案をさらに発展させ、実らせる努力を大いにしていきたいと思います。

 「共謀罪」を絶対に許さないことは、この国会の重大な焦点ですが、この問題でも野党共闘の体制を築くことは十分に可能だと思います。野党と市民の共闘によって、この違憲立法の策動を必ず葬ろうではありませんか。(「よし」の声、拍手)

日本共産党ならではの主張、対案を光らせる

 第二に、同時に、日本共産党ならではの主張、対案を大いに光らせる論戦にとりくみたいと思います。

 外交問題を考えますと、トランプ米国新政権が発足します。トランプ新政権が日本に対する軍事的・財政的な負担の強化を求めてくる可能性が大いにあると考えなければなりません。そういうときに、従来のような「日米同盟絶対」の硬直した思考を続けるならば、いよいよ対応できなくなってくることは明らかであります。核兵器の問題、米軍基地の問題などに象徴的にあらわれている異常なアメリカいいなり外交を続けていていいのか。この点を正面からただす論戦にとりくもうではありませんか。(拍手)

 内政問題では、党大会決定が打ち出した「格差と貧困をただし、中間層を豊かにする、経済民主主義の改革」、これを国会論戦でも大いに主張していきたいと思います。この改革にとりくもうとすれば、異常な大企業中心主義の政治を続けていていいかが、いやおうなしに問われてきます。「1%の富裕層や大企業のための政治ではなく、99%の国民のための政治を」――この政治転換の旗印を大いに訴えて、この国会をたたかいぬこうではありませんか。(拍手)

“日本共産党国会議員団ここにあり”の大奮闘を

 第27回党大会では、党三役などの人事とともに、国会にかかわる人事も決定いたしました。政策委員会責任者は笠井亮さん(常任幹部会委員・衆院議員)に新しくついてもらうことになりました(拍手)。国会対策委員長は引き続き穀田恵二さん(常任幹部会委員・衆院議員)に担ってもらうことを決めました。(拍手)

 国会議員団事務局長には、棚橋裕一さんに代わって、藤井正人幹部会委員・書記局員に新しくついてもらうことを決めました(拍手)。棚橋さんは第21回党大会後の1997年10月から2017年1月まで19年4カ月にわたって国会議員団事務局長をつとめ、国会活動を支えていただきました。私も20年近くにわたり棚橋さんと国会質問などを一緒に準備したたくさんの思い出があります。心からの敬意と感謝を申し上げたいと思います(拍手)。藤井新事務局長には、国会議員団・秘書団の要という大事な役割を担って大いに奮闘していただきたい、一緒になって頑張りたいと思います。(拍手)

 みなさん。歴史的成功をおさめた党大会決定に、大きな方針はすべて示されています。党大会決定を縦横に活用し、野党と市民の共闘の発展という点でも、日本共産党ならではの主張、対案を大いに光らせるという点でも、“日本共産党国会議員団ここにあり”という大奮闘を行うことを誓い合って、開会にあたってのごあいさつといたします。頑張りましょう。(「よし」の声、大きな拍手)


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって