2017年1月19日(木)
F35ステルス機、岩国配備
海兵隊の最新鋭 米国外で初
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米海兵隊の最新鋭ステルス戦闘機F35BライトニングIIが18日夕、米国外では初の配備先となる米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)に到着しました。同日、2機が飛来しました。
日本へのF35配備は沖縄を中心とする米海兵隊の配備恒久化、侵略的強化の一環です。F35Bは短距離・垂直離着陸(SVTOL)が可能で、強襲揚陸艦への配備を想定しています。
岩国に配備されるのは第121海兵戦闘攻撃飛行隊(VMFA121)で、米アリゾナ州のユマ基地からアラスカを経由して飛来しました。
F35は岩国配備のFA18戦闘攻撃機12機、AV8ハリアー攻撃機8機と交代します。今月中に10機、8月に6機が配備される予定。同基地は約130人増となります。今年後半から始まる米原子力空母艦載機移駐とあわせて、大幅な基地強化となります。
8月に配備される6機は佐世保基地(長崎県佐世保市)に配置される予定の強襲揚陸艦とともに運用され、沖縄県の嘉手納基地を事実上の拠点にすると見られます。機体整備のため米空軍横田基地(東京都)、航空自衛隊小牧基地(愛知県)などにも飛来が狙われています。
F35Bをめぐっては16年10月、飛行訓練中に機体から出火する事故があり、米海軍は「クラスA」と呼ばれる重大事故に認定。事故後、山口県と岩国市は受け入れ判断を留保しましたが、日本政府から「機体の構造上の問題はない」とする米側の事故調査結果や再発防止策の説明を受け、配備を容認しました。