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2017年1月17日(火)

日本共産党第27回大会 来賓あいさつ

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 15日から始まった日本共産党第27回大会2日目の16日、8氏が来賓あいさつをしました。要旨を紹介します。


市民・生活者視点 国政に

熱海市長 齊藤栄さん

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 1000人を超えるみなさま、ようこそ熱海へお越しいただきました。心から歓迎申し上げます。6年前、現職の熱海市長が初めてあいさつにきたということで、大変温かく歓迎されたことを今でも覚えております。

 いま3期目の折り返し地点を超えたところですが、10年前は市の財政が厳しく、熱海市財政危機宣言をしました。赤字、不良債務の比率は、全国で6番目に大きかったんです。財政再建に力を入れ、10年かかって、ようやく来年度は赤字がゼロになる見込みです。東日本大震災で落ち込んだ観光客も上向きになってきたところです。

 いま力を入れているのが「住まうまち熱海づくり」です。市民の生活が豊かにならなければ、人口減少に歯止めがかかりません。教育、福祉、子育てに力を入れています。

 常々感じることがあります。国には国がやるべきことがあるということです。

 2期目に中学3年生までの医療費の無料化を実現しました。しかしこれは、本来、国の仕事だろうと。現場の首長の本当の生の声であります。

 日本共産党のみなさんには、市民、生活者の視点で、国政でしっかりとその役割を担っていただきたいと、切に願っております。

存在感がぐっと大きく

平和・民主・革新の日本をめざす全国の会(全国革新懇)代表世話人 牧野富夫さん

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 実は昨日、党大会の様子をネットで見ていました。3野党1会派のあいさつは想像できなかったことで、立派で涙がこぼれそうになりました。

 この間共産党に対する信頼、存在感がぐっと大きくなりました。私の周りの人も共産党があってよかったとしみじみ言います。そうなったのは、直接的には市民の要望を受けて共闘を進めてきたことです。

 国会討論やテレビ討論などで共産党の代表が国民の要求を踏まえて、理路整然と政策を主張する。そして安倍政権にはするどく批判する。その姿は「二刀流」の大谷選手に似ていて、よくやってくれたと痛快です。

 共産党ファンを増やしているだけでなくて、日本の政治を面白くしています。そういうこともあり共産党が存在感を高めていると思います。

 今度の総選挙で野党連合政権をつくって戦争法をなくし、立憲主義を立て直しましょう。前回も私は革新懇を代表してあいさつしました。「おめでとうございます」と言って、本当は何がめでたいのかと思いましたが、今度は本当におめでたい。互いに一緒に頑張りましょう。

「新しい友人」として共に

総がかり行動実行委員会共同代表 福山真劫さん

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 ごあいさつさせていただくことに少し躊躇(ちゅうちょ)がありました。さまざまなことが胸によみがえり、緊張しています。しかし私も左翼です。志位委員長に新しい友人と紹介いただきました。連帯をこめて頑張ります。

 私は、みなさま方と一緒に「大きな未来」をつくるためにここに来ました。私たちには共通の目標があります。安倍自公政権と対決し、打倒することです。

 私たちの武器は、大衆運動を大きく高揚させ、安倍自公政権を包囲すること、選挙闘争で勝利する、この二つだと思います。

 大衆運動では過去の経緯をこえて運動を統一したことにより、運動自身を画期的に変化させ、安倍政権を揺さぶりましたが、退陣には追い込めていません。2017年は、見えてきた課題を克服しなければなりません。

 選挙では、野党共闘でたたかうしかありません。安倍自公政権の最重点の延命戦略は、野党共闘つぶしです。

 野党が政策協定、候補者調整、選挙協力体制で本気であることを明確にすることが必要です。もう一度お願いします、本気の野党共闘をつくりあげてください。めざす方向はみなさまと一致していると思います。共に頑張りましょう。

真の「働き方改革」めざす

全労連議長 小田川義和さん

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 東北大学の非常勤職員雇い止め問題で、田村智子参院議員の追及があったように、議会での日本共産党議員の奮闘と労働組合の運動とが響き合うことは少なくありません。

 今年の年初から成長戦略の一環との位置づけで、「働き方改革」の断行が叫ばれています。パート、有期、派遣などへの雇用の置き換えが進み、働く者の4割が非正規雇用労働者、電通の過労死事件などのようなブラックな働かせ方が当たり前の状況になっています。

 残業規制を強めるといいながら労働基準法改悪に固執していることも含め、「働き方改革」の詐欺的な内容を明らかにし、労働者の深刻な実態の改善につながる真の働き方改革をめざさなければと強く決意します。

 戦争法、原発依存、共謀罪など、安倍政権のごまかしの手法を駆使した暴走政治に危機感を抱く市民と団体の共闘の前進に全力をあげてきました。それを前進させたのが、総がかり行動であり、市民連合であり市民と野党の共闘です。この共闘を強く大きくしていかなければならないと思います。

 要求の一致点での統一したたたかいの追求をめざすと結成時の綱領で宣言している全労連として、決意を最後に申し上げ、あいさつとします。

アベ政治終わらせる行動

新日本婦人の会会長 笠井貴美代さん

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 歴史的な大会で、私どもも“古い友人”としてごあいさつさせていただき、本当に光栄に思っております。

 新婦人は今、「女性・市民と野党の共闘でアベ政治を終わらせる」を合言葉に、憲法署名とヒバクシャ国際署名を持ち、意気高く新春行動をスタートさせています。暮らしや命に根ざした要求があり、何でもおしゃべりできる仲間がいることが元気の源です。

 安倍政権の「女性の活躍」政策こそ、事実に反する「ポスト真実」です。まやかしの暴走政治をはね返す力も、要求と仲間、おしゃべりだと思っています。

 私たちは1962年の創立以来、政党支持自由の会として、互いの意見を落ち着いて聞きあうことを「これからのエチケット」と銘打ち、実践しています。

 女性たちは戦争法反対で平和の世論と行動をリードし、カジノや原発を強く批判し、アベ政治ノー、憲法守れと意思表示しています。

 この女性の要求を野党共闘の共通政策に盛り込み、さらに豊かにと、地域から野党4党に働きかけています。

 新婦人は秋、第28回全国大会を開きます。日本国憲法を守りぬき、個人の尊厳が守られるジェンダー平等社会をめざし、皆さまと力をあわせていく決意です。

暴走政治から農業を守る

農民運動全国連合会会長 白石淳一さん

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 日本共産党が綱領で農業を基幹的産業に位置づけ、農民連運動にお力添えくださっていることに敬意と感謝を申し上げます。

 安倍政権は昨年、TPP(環太平洋連携協定)の承認案と関連法案をめぐって異常な国会運営を繰り返し、採決を強行しました。日本共産党はTPPに一貫して反対の態度を貫き、農民連や市民団体の共同の運動を激励し、秘密主義をたてに答弁を拒む政府を追い詰め、危険な本質を明らかにしてこられました。

 共産党が全国で運動を励まし支え続けたことが、大きな力だったと実感しています。

 アメリカではトランプ次期大統領がTPPからの脱退を言明しており、発効は見通せない状況です。「TPP推進で米国を説得する」とする安倍首相の姿勢は異様です。TPPの破たんは、安倍政権にとっての打撃の大きさを示しています。

 安倍政権は戦後農政の枠組みを解体するアベノミクス農業改革に続き、農協解体を強引に進めようとしています。農協組織への不当な干渉はただちにやめるべきです。

 野党連合政権の実現のために努力している日本共産党の存在は、農民にとっても希望です。大会が大きく成功されることを祈念し、あいさつとします。

野党連合政権 青年の希望

日本民主青年同盟委員長 小山農さん

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 昨年11月の民青同盟第40回全国大会は、自らの活動への自信に満ちあふれ、大変明るい、勢いのある大会として成功しました。

 これを力に前進が始まっています。昨年9月から毎月、前年同月の拡大数を上回り、新たな班も結成されています。民青の建設を党との「共同の事業」として成功させる決意を込めてお話しします。

 一つは、野党連合政権を自分たちの政府として実現したい。野党連合政権は青年の希望です。青年の願いを掲げた運動が共闘を豊かにし、野党連合政権を実現する力になる。民青の役割を輝かせ、日本中で青年のたたかいを広げる決意です。

 二つは、青年の身近に班をつくり、政治を変えたい。班会は同盟員が学び、成長し、行動に立ち上がる場です。日本中の地域や職場、学園に班をつくり、政治を変える力を大きくしたいと思います。

 三つは、何としても民青を大きくしたい。青年が民青との出会いを待っています。仲間を増やし、全国津々浦々に新たな班をつくりたいと思います。

 民青同盟の新たな本格的な前進を勝ち取り、安倍政権の打倒と野党連合政権の実現、そして日本の変革の事業を引き継ぎ、発展させるために全力を尽くす決意です。

国際署名で核兵器禁止を

原水爆禁止日本協議会代表理事 高草木博さん

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 日本共産党第27回大会にあたり、原水爆禁止日本協議会を代表して、ごあいさつを申し上げます。

 今、世界でも多数の国の政府と市民社会の運動が協力して、新たな時代を開こうとしています。国連総会は昨年12月、核兵器禁止条約の交渉会議を招請することを決定しました。

 核保有国、とりわけ米国は危機感をあらわにし、同盟各国に決議に反対票を投ぜよと圧力をかけました。しかし、核兵器をもてあそぶことが「安全の保証だ」という議論を信ずる国は、わずかな数の核保有国とそれに追随する国しかありません。

 日本政府代表は反対票を投じ、「コンセンサスがない」と繰り返しました。コンセンサスがないのなら、それをつくることこそが、日本の政府の責任ではありませんか。

 私たちは日本の運動として特別の責任を果たそうと決意しています。全国、全世界に被爆の実相を知らせ、核兵器全面禁止の訴えを伝えることです。

 広島・長崎の被爆者は昨年、核兵器禁止廃絶条約を求める「ヒバクシャ国際署名運動」をよびかけました。被爆国日本の国民が動けば、世界が動きます。日本共産党のみなさんが、この人類的事業で先頭に立たれることを希望し、私のあいさつといたします。


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