「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2017年1月17日(火)

第27回党大会討論から

世代的継承をいま 未来開くのは国民

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 大会2日目となった16日の討論では、参院選などを通じてつくり出した野党と市民の共闘を総選挙に向けてさらに前進させ、日本共産党の躍進をかちとる決意や、党を強く大きくしてきた実践が次々に語られました。


写真

(写真)発言に拍手をする大会代議員・評議員=16日、静岡県熱海市

党づくり

「楽しく元気の出る支部」に共鳴

 大会決議案が訴える強く大きな党建設の呼びかけに足を踏み出し、成果を上げている活動の様子が次々と語られました。

 「野党共闘が前進するなか、わが意を得たりという思いだ」

 山形の矢口廣義・最北地区委員長代行が、決議案をくり返し読んで決めた目標は必ずやり遂げようと意思統一し、党勢拡大大運動に取り組んだ実感です。地方議員を中心に、党大会開会前日の14日に党員拡大目標を達成し、すべての支部で「しんぶん赤旗」読者拡大の成果をあげたことを報告すると大きな拍手に包まれました。

 「赤旗」日刊紙、日曜版ともに目標を達成し、党員を第26回大会から倍加させた札幌豊平・清田・南地区の平岡南地域支部。齋藤純明副支部長は、週1回の支部会議を大切にし、支部員一人ひとりの生き方や暮らしについて語り合って力を引き出す活動を紹介し、「中央委員会報告に、楽しく元気の出る支部活動を全党に定着させるとあります。まさしく私たちの党勢拡大の中心がここにあります。中央と支部が共鳴しました」と語ると会場に笑顔が広がりました。

 小学校の校長を定年退職したあと大分県南部地区委員長となった猪野又庄一さんは大会決議案の届け100%、党員・日刊紙・日曜版での前回大会水準を突破、全支部成果の三つをやり遂げた活動を紹介。「講師資格試験では事前、事後の学習会に取り組み、全支部に資格を持つ党員がいる」など、学習活動に力を入れたことがその原動力となっていると発言しました。

 大運動で市議団全員成果をあげ、103人を党に迎えた神戸市議団から大前雅裕市議が経験を発言。毎週の議員団会議で党勢拡大を必ず議論し、ニュースを発行し、一体感をつくっていったと述べました。

若い世代

働き方・学費…怒りが力に

 討論では若い代議員の発言が相次ぎました。

 東京の弁護士・水谷陽子さん(27)は山添拓参院議員を応援する若手弁護士有志の会をつくって選挙戦をたたかった経験を語りました。労働実態調査などで寄せられたブラックな働き方に苦しむ声が山添さんの政策にも生かされたと紹介。参院選の取り組みのなかで若い仲間を党に迎えることができたと述べると、大きな拍手が湧き起こりました。

 愛知県内の大学の学生支部長・落合拓さん(23)は、戦争法反対2000万署名を訴えると、学内3分の1の学生が署名に応じてくれたと報告。参院選では「希望を届ける」を合言葉に、給付制奨学金や戦争法について対話を進めると、学生が政治を身近に感じてくれたと語りました。学園に支部があるから若い世代が未来社会への担い手に成長できると強調しました。

 10代の代議員も討論に立ち、給付制奨学金を求める取り組みについて報告。昨年5月に入党した東京の学生支部の鈴木あきさん(18、仮名)は、給付制奨学金の問題は多くの学生に共感してもらえると考えてアンケートに取り組んだことを紹介。学費を理由に学校を続けられないのはおかしいという学生の切実な声と苦しみを国会議員に直接届けたいと語りました。

 福島では、東京電力福島第1原発事故への青年の怒りが野党共闘を実現する大きな力になっています。民青同盟の大橋沙織県委員長(25)は、昨年夏の参院選挙でDAPPE(ダッぺ)という青年グループをつくって野党統一候補の増子輝彦参院議員の勝利に向けてたたかった経験から、政治を変えられると確信したと強調。「青年の頑張りが野党共闘を前進させ、原発ゼロの大義の旗を掲げる力になっている」と語りました。

6000万人の労働者に

人間的な信頼関係を築き

 6000万人の労働者のなかに強く大きな党をどうつくるか―。職場支部での党建設の取り組みと教訓が、病院関係、自治体、教職員、民間企業の各分野から報告されました。

 神奈川のある病院党委員長は、7年間にわたる党勢拡大と世代的継承の取り組み、入党者の7割を20代、30代の青年層が占めるまでになったと報告。「『目指す医療介護をやるにはそれを阻むものを変えなければいけない。そのために党の仲間に入ってほしい』と正面から訴えてきた。こうした取り組みが人間的な信頼関係をつくることに前進した」と語りました。

 近畿のある自治体職場グループの代議員は、「構造改革のもとで、激しい人減らしが行われている」と告発。「住民とすべての職員の命を守り、信頼される党と労働組合をつくろうと『今なら間に合う』を合言葉にして進めてきた。何としても組合員を増やすという執念で取り組んできた」と語り、組合員、青年党員を拡大してきた実践を報告しました。

 近畿の教職員職場の代議員は、年末年始に6人の党員を迎えたと切り出し、「党と青年の垣根が低くなり、この中で党の信頼が強まっている」と強調。「若い世代の中の党づくりに挑戦するという方針は、まさに、私たちの思いとぴったりの方針だ」と力を込めました。

 関東の民間職場の代議員は、異常なリストラの嵐のもとにある職場の様子を告発し、これをはね返す取り組みを強めるなかで、党への信頼が広がり、「早期退職を迫られた労働者が、党に相談し、その後入党した」と報告。「なによりも職場の労働者の利益を守り、この党の存続のためにも、何としても新しい人を迎えたい」と決意を語りました。

共闘の前進

沖縄・原発・震災…思い切実

写真

(写真)各地の発言を聞く大会代議員=16日、静岡県熱海市

 「建白書という『大義の旗』を掲げ、『オール沖縄』という『本気の共闘』でつくりあげた私たちの民意は、揺るぎのないものです」

 米軍新基地建設を許さない「圧倒的民意」を一連の選挙で示してきた沖縄から確信をもって登壇したのは、比嘉瑞己県議。沖縄の日本復帰から45年目を迎え、先人たちの「島ぐるみ」のたたかい、沖縄と本土の連帯について語り、「『オール沖縄』のたたかいを『オールジャパン』へ」と強調。「沖縄の未来は、裁判所や安倍政権が決めるのではない。私たち県民、国民が切り開く」と決意を訴え、盛大な拍手が響き渡りました。

 自民、公明と一緒に暴走政治をすすめる維新とのたたかいでは、大阪の柳利昭・府副委員長が、カジノ解禁推進法などの暴走で保守層から「維新の流れを止めるために野党共闘を」との声が寄せられていると強調。次期総選挙で野党共闘の努力と一体に日本共産党の躍進をかちとり、「改憲勢力3分の2を許さない」と訴えました。

 「もともとそれほど原発に関心のなかった三反園訓氏(知事)を、脱原発知事と呼ばれる立場へ押し上げたのは、川内原発反対の運動と世論だ」。こう切り出した鹿児島の松崎真琴県議は、「再稼働一番手となった鹿児島から『原発ゼロ』の声と運動をさらに広げていく決意です」と語り、そのためにも党を強く大きくする決意を表明しました。

 埼玉県で2015年以来、18回の女性による戦争法反対の「レッドアクション」に取り組んできた埼玉・新婦人県本部グループの加藤ユリさんは、こうした活動を下支えした新婦人の活動を紹介。その中から多くの女性を党に迎えている経験や、女性版の市民連合を準備していることを紹介しました。

 また、熊本地震の被災地からは、衆院熊本2区の益田牧子候補が発言。震災の直後から党国会議員が被災地に駆けつけ、避難所での食事改善などに結びついたことを紹介し、「国会をこれほど身近に感じたことはなかった」と述べました。その中から、支援活動でつながった人たちを党に迎え入れた経験も紹介しました。

選挙に勝つ

保守層も変化…声を国会に

 日本共産党が8から21議席へ大躍進した2014年の衆院選で初当選した斉藤和子衆院議員は、「国会の議席が増え、要求をストレートに国政へ届けるパイプを太く大きくし、成果に結びつけることができた」と強調。畠山和也衆院議員は、環太平洋連携協定(TPP)反対のたたかいで民進党とも力を合わせ、国会での中央公聴会で市民団体が公述できる公募枠を設けたり、市民団体の運動と結んでTPP論戦で安倍政権を追い込んできたと紹介。山添拓参院議員は、「公害闘争や労働争議でたたかう人の傍らにはいつも憲法があった。大事な憲法を安倍政権なんかに変えさせるわけには絶対にいかない」と力説。さらに「国会議員団の一員として、私と一緒に初当選した岩渕友さん、武田良介さんともども、『2016年野党共闘世代』の一人として、政治を動かす力になる決意です」と述べました。

 「安倍暴走に我慢ならない」「いまほど日本が歴史的岐路に立っているときはない」―。並々ならぬ決意をもち、県議を辞して次期総選挙に挑む新人候補も次々に発言しました。

 「必勝区」の長野4区をたたかう毛利栄子・長野県議は、衆院選出馬の決意に激励が相次ぎ、「いまの自民党はやりすぎだ。今度はあんたを応援する」との声など、保守層にも変化が起きていると紹介。「野党と市民の共同の力を発展させ、ワクワクする思いで必ず議席をかちとりたい」と訴えました。

 「行くぞ、四国から国会へ」と決意をみなぎらせたのは、四国比例候補の白川容子・香川県議。戦争法強行や伊方原発再稼働、米軍機低空飛行訓練の問題では、県議を4期14年務めるなかで「悪政の大本は国の政治にある」と痛感し、「四国の声を国会に届け実現するために、議席を奪還するしかない」と力強く表明。「四国中で『必勝区』をつくりだしていく決意で頑張る」と力を込めました。

 「私が立候補を決意したのは、命を粗末にする政治を変えるためです」と発言した衆院高知1区の松本顕治候補は、参院選でともにたたかった「ママの会」や若者グループから「嫌がられても応援する」との声がSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で寄せられていることを紹介。「自民党政治が行き詰まっているということは、これまで以上に国民が命を奪われかねない状況が広がっているということだ」と述べ、その転換のためにも必ず当選する決意を表明しました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって