2017年1月17日(火)
きょうの潮流
「共産、野党連携を強調」「共闘へ『本気』」「共闘加速」。各メディアも大きく報じた日本共産党の党大会。会場で取材した記者も「ここにきて共闘の現実的な展望がわいてきた」▼一昨年9月、戦争法が強行採決された直後に共産党が国民連合政府を呼びかけてから1年4カ月。これまで永田町の慣習のようになってきた「共産党を除く」という壁をのりこえ、野党の共闘は大きく前進してきました▼昨年の参院選ではすべての1人区で統一候補を実現。11の選挙区で競り勝ったことは安倍政権を震撼(しんかん)させました。新潟知事選でも野党と市民が一緒になって勝利。歯止めなき政治とたたかう力の結集は日本の進路を切り替える希望になりました▼本紙の新春対談。五十嵐仁・法大名誉教授は明確な争点と本気の共闘をあげて“勝利の方程式”がみえてきたと。国民多数が反対し、不安を抱く法案を事実を偽って押し通していくのですから、相手のよって立つ地盤はもろく弱い。方程式を使わぬ手はありません▼色とりどりで多様な市民運動と、立憲主義や民主主義、平和をもとめる政治勢力。ともに手を携え、その魅力が国民の目に映れば、古びた単色の政治を葬り去ることにも▼「私たちの日頃の努力が実ってきた思い」「この道をさらに」。地域や職場で苦労しながら共闘の絆を深めてきた大会参加者の声です。「今回の党大会はこの間の野党と市民の共闘の発展を体現するものとなる」(志位委員長)。その姿は、まさに目の前で生き生きと。