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2017年1月16日(月)

日本共産党第27回大会 3野党・1会派代表のあいさつ

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 静岡県熱海市で15日から始まった、日本共産党第27回大会。党史上初めて、他の政党・会派があいさつしました。民進党の安住淳代表代行、自由党の小沢一郎代表、社民党の吉田忠智党首、沖縄の風の糸数慶子代表のあいさつ要旨を紹介します。


違い超え度量と決意で共同を

民進党代表代行 安住 淳さん

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 結党以来、95年という節目の年を迎え、日本の近代化のなかで、先の大戦を含む激動の時代を乗り越えてきた御党に、心より敬意申し上げます。

 昨年の参院選では、野党と市民の共闘という歴史的取り組みにより、1人区をふくめ大きな成果をあげることができました。

 近年では、国会運営でも安倍政権に毅然(きぜん)と立ち向かい、政策的にも、10本の法案を両党で共同提案するなど、これまでにない共同を続けてまいりました。

 安倍自公政権は、数におごり、国民や野党の声に耳を傾けるという謙虚な姿勢はなくなりました。今こそ、この政治の流れを変えないといけません。

 わが党と日本共産党の間には、今なお考え方に隔たりのある政策があることは事実です。安全保障、エネルギー、社会保障と負担のあり方などです。完全に一致することは難しいかもしれませんが、一つひとつのテーマについて両党が真摯(しんし)に話し合い、その考えを尊重しあえば、一定の幅のなかにこれらの政策を寄せあうことは可能だと私は確信しています。

 その先に、候補者の一本化など国民が納得する選挙協力の形が見えてくると思います。

 私は本日、わが党を代表して日本共産党大会に参加させていただきました。この舞台に立っていることに歴史的使命を感じています。

 多くの国民は、強者の論理を振りかざし、右傾化の流れを強め、立憲主義を無視する安倍政権に代わり、弱い立場の人に寄りそい共に助けあう、もう一つの政治勢力が結集することを強く望んでいるのではないでしょうか。

 わが党は、昨年5月の党首会談や、年末の書記局長・幹事長会談での合意にもとづき、来たるべき選挙で、できる限りでの協力を行うための話し合いを、積極的かつ具体的に加速することをここでお約束申し上げます。

 違いをことさらに強調するのではなく、大局観に立って一致できる点を見いだすこと、その度量と決意で共通の敵に立ち向かうとき初めて、今の政治を動かすことができるのではないでしょうか。一緒になって、市民とともに政治を変えていく運動に立ちあがろうではありませんか。

大転換を促した決断に敬意 

自由党代表 小沢一郎さん

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 第27回の党大会開催を心よりお喜び申し上げ、一言お祝い申し上げます。

 今、戦後の憲政史の大きな転換期に立っています。大転換を促した最大の原動力は、あなたがた日本共産党です。昨夏の参院選で、共産党が方針を大きく転換させ、国民のため、安倍政権打倒のために、1人区の候補者を野党で一本化する英断をしてくださいました。党利党略を捨て、国民の生活を第一に考えた転換であり、私は高く高く評価し、みなさまの決断に深甚なる敬意を表します。

 1人区で11議席を獲得できたことは、野党が力を合わせれば必ず結果がついてくることを証明しました。しかし、自民、公明両党に3分の2の議席を取られてしまったことを忘れてはいけません。これからも野党が緊密に、真剣に、誠実に、誠意をもって心から連携して共闘しなければ、来たるべき総選挙に勝利し、政権交代を実現することはできません。そのために共闘をさらに2歩も3歩も前進させ、本当の野党共闘、市民との共闘を実現させましょう。

 国会では、安倍政権の暴走は激しさを増し、安保法、TPP(環太平洋連携協定)、年金、IR(統合型リゾート)など、数の力による強行採決で、国民の意思と全く反する法案を、次々と成立させました。

 このままいけば日本は、取り返しのつかない事態に陥ってしまうと思います。安保法案に象徴される考え方では日本の平和は守れません。新自由主義が貧富の格差を助長し、地域間格差、雇用格差が広がっています。このまま、安倍政権が続けば、国民生活は崩壊の危機を迎えます。

 自由党の「自由」は、安倍政権の推し進める新自由主義、放任主義的な自由ではありません。国民の生活が第一の政治、自由で公正、開かれた社会が、われわれのめざす究極の目標です。この理念は、皆さんや野党各党とも共有できるものと思います。来たるべき総選挙をふまえ、野党がもっと緊密な協力関係を構築して自公政権を打倒し、政権交代をみんなで実現しましょう。

共闘 さらなる加速を確信  

社民党党首 吉田忠智さん

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 日本共産党結党95年、第27回大会のご盛会をお喜び申し上げます。私の地元の大分では社民党大分県連合の旗びらきが今、行われております。しかし私は欠席して、日本共産党の大会に出席をさせていただきました。理由は二つあります。

 一つは、昨年2月、共産党の志位委員長に初めて、わが党の定期大会に出席していただきました。私が出席をしなければ礼を失することになります。もう一つは、きたる通常国会、衆議院選挙で真の野党共闘を達成しなければならないからです。

 安倍政権は史上最悪の政権です。日本国憲法を破壊し、国民生活を破壊する政権、そして立憲主義、民主主義、平和主義を踏みにじる政権ではありませんか。特定秘密保護法を強行し、安保関連法を強行しました。通常国会には、治安維持法にも通じる共謀罪を出そうとしています。

 今年は日本国憲法が施行されて70年の節目の年です。一行も一字も変えられていません。国民が変えることを望まなかったからです。日本国憲法の理念や条文を生かすことこそ安倍政治に対する対案になると思います。

 通常国会では、野党4党が固く連携して安倍政権に対峙(たいじ)していかなければなりません。衆議院選挙も様子見ではなく、私たちの方から解散に追い込んでいくようなたたかいをしなくてはならないのではありませんか。

 日本共産党のみなさんは大胆な方針転換をしていただきました。それが参議院選挙における32の1人区すべての一本化につながったと思います。衆議院の295の選挙区における一本化、すみ分けは、参議院選挙以上に難しい。しかし克服しなければならない。今日は3党と沖縄の風の糸数さんも含めて勢ぞろいしました。協議が加速するものと確信しています。

 この大会が、日本の政治の流れを変える第一歩になりますように、心から祈念を申し上げまして、連帯のごあいさつにさせていただきます。

「戦争させない国」 力あわせ 

沖縄の風代表 糸数慶子さん

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 はいたい。ぐすーよー、ちゅーうがなびら。改めまして、みなさまこんにちは。

 日本共産党第27回大会、大変におめでとうございます。

 沖縄社会大衆党は結党67年目ですが、共産党のみなさんの95周年には、はるかに及びません。ただ、みなさんのお力をいただきながら、国会へ野党から送っていただくという意味では、「元祖、野党共闘」は沖縄でございます。

 「オール沖縄」で翁長知事を誕生させ、昨年の7月には現職の沖縄担当大臣に10万6千票という大差で、伊波洋一さんを国会に送っていただきました。

 2016年、沖縄はやはり基地問題で苦しめられました。昨年の4月、20歳の女性が、米軍属、元米兵の手によって暴力をうけ、殺害、遺棄されてしまう、大変な事件がおきました。お父さまがおっしゃっています。「米軍の基地を沖縄からなくさない限り、この問題を解決することはできない」と。その通りだと思います。

 辺野古に新基地をつくらせないということ、そして、オスプレイパッド、残念ながら高江にできましたが、けっして飛ばすことがないというたたかいを、全国各地から、とりわけ共産党のみなさんが、高江にも辺野古にもいらしていただいて、私たちといっしょになってたたかっていただいています。

 残念ながら、仲井真前知事の埋め立て承認を取り消すための裁判は敗訴という形になっています。しかし、私たちは名護市長の再選をはじめ、4区すべての衆議院の選挙区で新しい基地はつくらせないという議員を選び出しており、誇りに思います。

 安倍政権打倒のために、野党のみなさんと力をあわせて、戦争させない国、戦争のできない国、日本をつくるためにがんばっていきたい。大会が成功裏におわりますように、お祝いのことばとともに、私の連帯のあいさつとさせていただきます。


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