2017年1月16日(月)
軽井沢バス事故風化させぬ
1年、遺族ら目頭おさえ献花
|
学生ら15人が犠牲となった軽井沢バス転落事故から1年となった15日、長野県軽井沢町の事故現場には多くの人が献花に訪れ、献花台は花束や折り鶴で埋め尽くされました。
現場はバスでなぎ倒された木が今も残っており、惨事があったことを物語ります。
東海大1年生だった妹=当時(19)=を亡くした兄(24)は、両親とともに献花。目頭を押さえ「妹は今年、成人式だった。それを迎えられなかったのが悔しい。何度、ここに足を運んでも気持ちの整理がつかない。事故を風化させることなく、バスの事故が少なくなってほしい」と語りました。
自営業の男性(59)=軽井沢町=は「25歳の息子は被害者と同じ世代で帰省はいつもバス。地元で起きた事故でもあり人ごとではない。二度とこんな事故が起きないように」と手を合わせました。
4人の学生が死亡した法政大学からも多くの関係者が訪れました。法政大学後援会の女性(48)=長野市=は「法政大生の息子には『犠牲となった先輩の分まで一生懸命生きて』と伝えた。1年たったけど、遺族は苦しみ、治療中やリハビリ中の学生もおり、時間は止まったまま。この悔しさを安全対策に生かしてほしい」と訴えます。
日本共産党から小金沢ゆか衆院長野3区予定候補と藤岡義英県議、土屋浄(きよし)軽井沢町議が献花しました。