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2017年1月11日(水)

きょうの潮流

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 越後から信濃を結ぶ「塩の道」。日本海に面し、起点となってきた新潟・糸魚川には数多くの昔話や民話が語り継がれています。「振り袖火事」もその一つ▼若くして亡くなった娘たちと、それにまつわる美しい振り袖。最後は因縁めいた振り袖は焼かれ、強風によって舞い上がり、あちこちに飛び火し、町中が大火事になったという忌まわしいお話です▼風が縦横に暴れる海沿いの宿場町は昔から何度も火の災いに遭ってきました。昨年末に古い市街地を襲った大火から3週間。黒々としたがれきが残る現場には、今も焦げた臭いが漂います。焼けただれた衣類や食器、本や飾り物…。人びとの暮らしの証しが無残にも▼新年を前に144棟を燃やし、街の姿を一変させてしまった惨事。なかには店子で入った居酒屋の改装費を返し終わったばかりで被害に遭った人も。古い中心街は高齢者も多く、この先を決めかねています▼ボランティアによるがれきの撤去をはじめ、現場は再建に向けて動きだしています。被災者救済に奔走する日本共産党の新保峰孝・糸魚川市議は「それぞれの実情に寄り添い、希望に沿った支援」を呼びかけます▼ご多分にもれず、地方を冷たく切り捨てる国政によって翻弄(ほんろう)され続けてきた街づくり。1次産業もなんとか兼業でやってきたものの後継ぎがいない。郊外の大型店に客足をとられ、商店街はシャッター通りに。燃えた地域も空き家が点在していました。災害に強くとともに活気ある街を。それが市民の願いです。


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