2017年1月10日(火)
共産党衆院1期 14議員座談会
躍進の力実感した激動の2年間
共闘を推進 増した存在感 この力を衆院選でさらに
2017年は年内の解散・総選挙が予想されています。14年12月の前回総選挙で、衆院議員が21議席へと躍進した日本共産党は、この2年間、国政の場でどんな活動をして、どんな変化をつくってきたのか。そして、各議員は何を実感してきたのか。穀田恵二国対委員長の司会で、衆院1期目の14氏が語り合いました。
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穀田国対委員長 みなさんが国会に来てからの2年間はまさに激動の2年間でした。安保法制に反対する市民革命的なたたかいが広がり、野党間や市民との共闘が発展しました。私自身は、その中で共産党の存在感が、国会の論戦でも運営でも、各議員の地元でも増していると実感しています。
畠山和也議員 私は11年ぶりに北海道から議席を得させていただき、地元で活動ニュースがよく読まれていると実感しています。先日も「ハタケヤマさんってよく頑張ってるね」と言われていると聞きました。私の名前の読み方が「ハタヤマ」だと知らない方からも注目されているんですね。(笑い)
斉藤和子議員 私は21番目に当確が出た最後の共産党当選者で、当選した時、ほんと、みんなに衝撃が走ったんです(笑い)。地方議員の経験もない私がいきなり国会議員となる中で、何に立脚したらいいか。それは現場の声だと、とにかく私は地方議員のみなさんに頼りました。
特別支援学校の教室不足問題も、千葉県議会で取り上げていたのを、国会でも取り上げ、学校の視察にも行き、みんなの力で動かしてきました。自衛隊木更津(きさらづ)駐屯地のオスプレイ整備拠点化の問題も、地方議員のみなさんと一緒に何度も要請行動に取り組み、抗議集会に1300人も参加したことを踏まえ、国会で質問しました。地方議員と連携し、現場の声を届ける重要性を痛感しています。
宮本徹議員 国民の世論や運動と一緒になって安倍政権の暴走とたたかう。ここに党の議席の大きな役割があると思うんですね。
真島省三議員 地元の要求を取り上げるという点では、九州・沖縄からの共産党国会議員が私を含め4人になって、「何かあれば誰かがすぐに駆けつけてくれる」と地域で話題になっているんですね。
熊本地震では、被災地を訪問して実態を聞き、要求を当局に取り次いだり、運用を改善させたりしてきました。
各地で「こんなに共産党の国会議員を身近に感じたことはない」との声をかけてもらいます。頑張っているなかで、本当に共産党の存在感が出てきていると感じています。
世論と運動と論戦で切り開く
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国民多数の願いを代弁して政治動かす
梅村さえこ議員 増えた議席を力に、かつてなく何度も多角的に消費税問題を国会で追及しましたね。私も消費税をなくす会の運動を25年間、続ける中で送り出していただいた議員として、一番やりたかった仕事の一つが消費税10%の中止でした。予算委員会で麻生財務相に、「消費税は命を切り刻む税だ」、「税率を2度も、しかも2倍にする内閣がかつてあったか」とただすと、「消費税を2度上げたら自分の首はないと思って大臣を引き受けた」と答弁したんですね。この時、国民の消費税への怒り、運動は権力にとって脅威となっていると確信しました。臨時国会で2019年10月からの10%引き上げを決めたことは許せませんが、安倍政権の2度の増税延期は行き詰まりを示すものです。10%断念、消費税に頼らない公平な税制実現に頑張りたいです。
島津幸広議員 私も地方議員も経ず国会議員になり最初は戸惑いましたが、市田忠義さん(日本共産党副委員長)から「政府も現場の生の声は否定できないんだよ」というお話を聞きましてね。愛知県新城市などで反対運動が起きている、悪質な産廃業者の問題を取り上げたさいには、現地を視察、住民と懇談した上で現場で撮った写真なんかで告発すると、委員会でも「そうなのか」と声があがる。後で聞いたんですが、その質問がDVDに記録されて現場でまかれていたというんですね。現場の声を聞いて国会で取り上げ運動が発展していくという関係を改めて実感しました。
国会で質問できるのは国会議員だけです。なのに、他党の質問には重箱の隅をつつくような質問も少なくない。肝心なところはやっぱり共産党じゃないと聞けないなと。そういう意味では人数が増えれば増えるほどいろんな分野の声を届けて運動が広がっていくのではないかと、みなさんの活躍を見て、私も頑張りながら感じています。
畠山和也議員 昨年は寝ても覚めてもTPP(環太平洋連携協定)とのたたかいでしたが、やっぱりそこでも市民と野党の共同を実感できました。国会では週1回、市民団体と国会議員が情報交換を行い、「TPPテキスト分析チーム」の方々には参考人質疑や公聴会など、いろんな場面で力をお借りしました。それも民進党と協議して次はあの人を呼ぼうと出し合ったりですね。そういうことができたのも共産党が伸びたからではないかなと感じました。
斉藤和子議員 TPPでは安倍晋三首相とも初めて論戦しました。輸入食品の検査現場を見たこともないのにTPPを進める首相に怒りがわきました。私、委員会での強行採決に抗議した後、よくわからない疲労感に襲われ真っ青になって倒れたんです。それだけ本気だったし、悔しかったんです。
宮本徹議員 私は、消費税増税問題で安倍首相とも5回ほど議論しました。所属する財務金融委員会では、今年4月に予定されていた10%増税に反対なんて最初は共産党くらいしかいなかった。だけど、だんだんと増税の時期が迫ってくると、景気も良くないし、世論も反対している。共産党も反対の論陣を張っている。昨年5月の党首討論で民進党の岡田克也代表(当時)が増税の先送りを主張した段階で首相には増税延期の一択しかなかったんです。国民多数の願いを代弁して世論や運動と一緒にたたかえば、他党や政府も動かす力になると実感しました。
学んだ、たたかいのイロハ
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池内さおり議員 私が国会に来て一番インパクトを受けたのは先輩たちが背中で語る「たたかいのイロハ」でした。国会とは、こうやって動いていくのかと。道理や正義よりも利権で動いていく集団を相手に、この混沌(こんとん)とした世界の中で先輩たちが正論の力で手を打っていく。そして民主的流れが担保されていく。すごく勉強になりました。
党の議席が増えたことで、国会内に「正論の幅」が増している。私は所属する内閣委員会で必死になって国民の立場で仕事をすることで、その幅の一部を担っていたと感じています。カジノ解禁推進法には「多くの人の犠牲の上に何が経済政策か! あなた方はとても愚かな道に進もうとしている!」という強い思いで反対討論に立ちました。
島津議員 カジノ法は、中身もひどいが、衆院の委員会での6時間にも満たない審議での採決強行など、やり方もひどかった。ひどさを追及すると向こうは反論もできないのに、道理が数の力で覆され、悔しい思いもしました。改めて党の議席をもっと増やさなければいけないと思いました。
藤野保史議員 私は政治は動かせるし、変えられるということを感じた2年間でした。
たとえば、部落差別「解消」法という名の部落差別永久化法は、共産党が躍進し、法務委員会に委員を配置できたからこそ、衆院で審議を深められ、参院で参考人質疑まで実現し、問題点を明らかにできました。共産党が論を立て、筋を通すからこそ質問の機会や時間が保障される。党の議席は非常に強い力をもち、政治を動かすことに直結するとリアルに感じることができました。
また、2年前には思いもよらなかった政治の動かし方として、野党と市民の共闘のすごさを実感しています。
先日も富山県で「共産党さんに夢をもらいました」という方に出会いました。戦争法反対のたたかいの中で、野党共闘を呼び掛けた共産党の決断が市民を励まし、「自分たちが政治を動かせるんだ」と自信を持てたというのです。新潟県知事選では野党と市民の共闘が響きあって政治を動かした。たたかいの最前線にいることをいろんな形で感じることができました。
堀内照文議員 私の所属する厚生労働委員会では派遣法の改悪から医療や介護、年金まで対決法案が目白押しで、安倍政権の悪政の真っただ中で対決してきた2年間でした。
その中で感じてきたのは国会で政権与党がいくら多数でも思惑どおりには決して動かない、政治を動かすのは世論と国民の運動なんだということです。
例えば、“保育園落ちたの私だ”と国民が声をあげると、それが国政を揺るがす。安心して預けられる保育園の増設を求めるお父さんお母さん、待遇改善を求める保育士らの切実な声と運動の力が、国会論戦と結んで、野党共闘を強めてきました。私も提出者になった保育士の処遇改善法案や、長時間労働規制法案など、野党でさまざまな法案を共同提出するまでになっています。
国会運営の点でも、共産党は、ルールにのっとって徹底審議を要求することが相手を追い詰める力になることを訴えて、野党間で足並みをそろえる努力をしてきました。ある閣僚経験者は、ぼそっと「共産党さんの国会対応にはいつも敬意を表している」と言ってきました。
田村貴昭議員 国会対応というのは私相当勉強させられましたし学びました。議会というのは理事会などなかなか複雑なところがあって、初めは遠慮していたところもありました。でも、穀田さんから「共産党は議会制民主主義を地でいくんだ」、「議員の質問権は何より守られねばならない」と言われまして、理事会でも筋を通すことを体で覚えていったと思うんですね。
前向き提案で国動かし、悪政と対決
地元の願いの代弁者として
清水忠史議員 前回の躍進で全委員会に議員を配置することができるようになり、悪法には徹底的に反対の論陣を張るとともに、国民のためになる法案についてはより練り上げる、同時に国会と地域を結び付ける役割もより一層、果たすことができるようになったと実感しています。質問時間が伸びたことによって、これまで取り上げにくかった課題や地元の要求も委員会で取り上げることができるようになりました。
大平喜信議員 私は、被爆70年の節目を迎えるときに衆院中国ブロックから広島出身の私を国会に送っていただき、何よりも広島の心を国会に、戦争も核兵器もない世界を、というテーマを胸に2年間やってきました。
16年には、国連総会全体会合で、核兵器禁止条約の締結に向けた国際交渉の開始を求める決議案が、圧倒的多数の賛成のもとで採択される画期的な動きもありました。日本政府は決議案に反対を表明しましたが、被爆国の政府として恥ずべき姿勢を私は絶対に許すわけにはいかないという思いです。
堀内議員 私は兵庫県が地元ですが、15年は阪神・淡路大震災から20年目の年でした。その年に行った初質問で、被災当時、まだ被災者生活再建支援法もなかった中で、被災者が頼った災害援護資金(貸付金)の返済免除を取り上げたんです。その後、免除枠が拡大して、地元では非常に喜ばれました。一歩一歩だけど現実を前に進めることができたと思います。
感じた国会質問の威力
田村議員 私は国会質問の威力を肌身で感じています。
JR九州の完全民営化案が審議されたときに、国土交通委員会にJR九州の社長を呼んでただしました。数カ月前まで社長は、指宿枕崎線をはじめ路線廃止を検討すると言ってきたのですが、国会では「九州の全てのローカル線は存続します」と初めて答弁しました。労働組合の国労とか、JRで働く人たちが「あの答弁で踏ん張れている」と言ってくれたのがすごくうれしかったです。
熊本地震については9回、質問で取り上げました。忘れられないのは避難所の改善問題です。
食事は来る日も来る日もレトルト(調理済みの保存食品)やカップ麺で、それが1カ月半も続いていたのです。「これで再建の意欲が湧いてくるか」と安倍首相に迫ったら、数日後に内閣府から食事の改善の通達が出て、数日後に弁当が支給されて、その弁当を見に行ったら、温かいんですよ。避難所の方に喜んで食べていただいて。これは政治を突き動かしたなあという一つの思い出です。やっぱり切実な要求に応えて苦難を解決するために国会へ出てきてよかったな、という思いをかみしめております。
真島省三議員 私は予算委員会で2度、トヨタ自動車の重層下請け末端となっている町工場の下請け単価“買いたたき”の実態を突き付けました。中小企業庁に対してその是正とともに、町工場を直接訪問して聞き取り調査をするよう求めました。その後、初めてヒアリング調査が行われ、昨年12月には下請二法の運用基準の改正・強化が実現しました。
真島議員 さらに中小企業庁は新組織「下請けGメン」を発足させ、50人の調査員を1000社に派遣するとしていますが、これらは私が告発し、法の厳格な適用を求めた内容そのものです。
他にも、新日鉄住金の労災死亡事故や東芝のリストラ、東電福島第1原発事故の損害賠償問題など、大企業の実名を上げてその姿勢をただすなかで、事実と道理の力が政治を動かすことを確信しました。
藤野議員 中小企業のことも扱う経済産業委員会で最近は大企業中心の法案ばっかり出てくるんです。対米従属と財界中心という「二つの異常」の行き詰まりが来るところまできて、国会審議に耐えられないような法案が強行採決で通される。だからこそ前向きな提案が大事だなと。原発問題では、エネルギー政策の転換をいいものとして前向きに描ける論戦をやらなければいけないと感じています。
憲法を守り何としても戦争法を廃止
本村伸子議員 私は昨年、予算委員会で、F35戦闘機の生産体制で国内企業が米軍需産業の下請けになると告発し、重整備拠点の撤回を求めた質問をした後、意外な他党の議員から「僕はどうしても共産党と同じ意見になっちゃう。一度政権とってほしいと本気で思う」と言われたんですね。しっかり現状を分析した党綱領をもって懸命にやれば他党の議員にも伝わるんだなと思いました。
私は父の被爆体験を聞いて育ちました。戦争する国づくりは許せない。自衛隊の小牧基地所属の空中給油機が、爆撃に行こうとしている米軍の戦闘機に給油できるとされる戦争法は違憲だと追及したとき、政府は、現に戦闘が行われていない場所で行うので武力行使とは一体じゃないと。こんなごまかしの答弁で大事な平和憲法が壊されるのは絶対に許せないということを問うのが、今度の選挙だと思っています。もっと議席を伸ばしてどうしても戦争法を廃止にしたい。
大平議員 一昨年6月の憲法審査会で3人の憲法学者がいずれも「安保法制は違憲だ」と述べ、国民の怒りが大きく広がりました。
昨年の憲法審査会では、共産党や社民党とともに民進党も、安倍改憲を許さない、立憲主義を守れという立場で自民党の改憲草案を徹底的に批判しました。
公明も「押しつけ憲法という主張自体、今や意味がない」と述べたり、改憲の急先鋒(せんぽう)である維新も「自民党の改憲草案が国民の支持を得る内容とは考えていない」といわざるを得ない状況になってきました。
わずか2年で共産党の躍進と国民の大きなたたかいと結んで、憲法のたたかいで大きな変化が起こっていると実感しています。
躍進で広がったテーマ
畑野君枝議員 法務委員会では長い間、党の議員がいなかったんですけど躍進して2人になり、盗聴法やヘイトスピーチなど法案審議も大いに取り組めるようになりました。女性の人権では野党4党で選択的夫婦別姓を導入する法案などを提出しましたが、ある民進党議員は「いつも共産党が取り上げてくれたので、出すことにまとまった」と。この問題で一致できたのは本当にうれしかったです。
いままで共産党と縁がなかったような女性団体の方々も私の部屋にこられて語り合ったり、党との壁がなくなっているのを感じています。
斉藤議員 総選挙で共産党が21人に躍進して、扱えるテーマが広くなったんじゃないかと思います。昨年は性暴力被害者のワンストップ支援センターの視察にも行き、野党で性暴力被害者支援法案の共同提出もできました。その背景には、女性の人権を勝ち取るための女性団体の長年の運動があって、そこと連携できたことがすごく大きな力になりました。
池内議員 私も、立場の弱い人、声をあげられない人たちの声に立脚することをすごく重視してきました。
例えばアダルトビデオ出演強要問題では、沈黙を強いられていた女性たちが声をあげ、たたかいがさらに広がりました。「あなたの声を受け止める」と共産党が連帯し、「あなたの味方だ」というメッセージにもなる。まだ出会っていない人のもとに届いてほしいと思います。
他にもLGBT(性的マイノリティー)の人権問題などを通じて、幅広いみなさんと出会い、その中で私自身がやるべき仕事が何か自覚し、心に刻み込んできました。人々の中で成長させてもらったと実感しています。
多彩なチーム力を発揮
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梅村議員 声をあげれば政治は必ず変わることも実感する国会でした。子ども医療費助成については、新日本婦人の会のみなさんを先頭に半世紀以上の運動の歴史があり、党議員団の先輩方に続いて私も初質問で子ども医療費を助成する市町村への罰則はやめよと取り上げてきました。厚労省は昨年12月、ついに未就学児向けの助成については罰則を廃止する方針を決めました。うれしかったし、すごく大きな一歩ですね。
本村議員 住民のみなさんの生活や南アルプスはじめ環境をぶち壊すリニアの問題では、いろんな方々が「一番まともに質問しているのは共産党だ」と評価してくださいました。党の前進の中で沿線の各都府県を地元とする議員が増えたのも大きく、あらゆる角度からチームで連携して質問でき、矛盾が次々と明らかになっています。地元と結びついた力をもっと強めたいですね。
畑野議員 私も21人の議員団になったおかげで各分野の運動と一体に多彩なチーム力を発揮できたと思っています。教育の問題では、最初の質問から安倍首相相手でドキドキしましたが、少人数学級を進めている各地の事例をあげ、国民の声を突きつける中で、首相も「さらに鋭意努力したい」と答弁しました。一昨年から去年の初めにかけては、国立大学の運営費交付金削減問題で党の国会議員が手分けして全国の大学の学長さんと懇談し、私も国会で追及して、予算削減阻止の大きな運動になりました。奨学金の問題もみんなで切り開いてきましたが、党をもっと伸ばして、必要な人に本当に届く給付奨学金を実現したいと思います。
たくましくなった議員団さらに仲間を連れて
清水議員 臨時国会ではTPP、年金カット、カジノとそれぞれの悪法にすべて維新が賛成しました。“安倍改憲”への支援と引き換えに、これらの悪法に手を貸した維新の反国民的姿勢が鮮明になったと思います。大阪では、自民、公明、維新の各党を相手取って、国民の暮らしと平和を守れの願いは共産党に託してほしいと比例を軸に頑張って、選挙区でも勝利に迫るたたかいをしていきたいと思います。
やはり14人の同期がいることは心強い。触発されることもあるし、励まされることもあり、そういう中で自分がより成長していこうと活動できることは本当に幸せです。次の総選挙では、必ず全員再選し、さらに多くの仲間を引き連れて大きな議員団として国民の期待に応える年にしたいと思います。
畠山議員 市民と野党の共闘はなんとしても成功させたい。1年前は、自民党候補を落とすために、共産党が候補者を一方的に降ろすべきだという論調が強かった。でも、この1年、一歩一歩、お互いが実践の中で渡り合う中で、野党と市民の共闘こそが政治を変える一番の道だと実感できたと思います。今では「野党共闘は当たり前」で「政策をみんなのものにしていく努力こそが必要だ」と。共産党を除くではなく、共産党も一緒にという雰囲気ができたのも、共産党が力をつけたからこその事態だなと思います。
宮本徹議員 私が言うのも変ですがみなさんたくましくなったなあと(一同、爆笑)。私自身はまだみなさんの成長には達していませんが、私自身もたたかいの中で鍛えられ育てられたと感じています。
私は、戦争法=安保法制が衆院の特別委員会で強行採決されたとき、泣いちゃったんですね。あれだけ憲法違反だと詰められて、まともな答弁も返せないのに数の力で強行されて、悔しくて泣きました。
けれども、参院で通されたときには涙が出てきませんでした。たたかいのなかで、市民と野党が心を一つにして国会を包囲していく、そこに政治を変えていく一つの大きな道が自分なりに見えてきました。
穀田国対委員長 共産党が「国民連合政府」を呼びかけ、国民の間で話題になって、本気の取り組みが進む―政治史の中でなかった事態がこの2年間で進んでいます。それは共産党が国会の中だけでなく、国民の中で、その存在感を増して、政治を変える担い手であると実感してもらえるようになったからだと思います。チーム力という話もありましたが、共産党議員団も、そうしたたたかいのなかで、鍛えられ、育てられ、成長してきました。今年は、共産党をもっと大きく増やす年にしたいと思います。
衆院1期14議員(敬称略)
池内さおり
梅村さえこ
大平 喜信
斉藤 和子
島津 幸広
清水 忠史
田村 貴昭
畑野 君枝
畠山 和也
藤野 保史
堀内 照文
真島 省三
宮本 徹
本村 伸子
司会・穀田恵二国対委員長