2017年1月8日(日)
2016年 寄港62回のべ日数も大幅増
米原潜 日本近海で活動活発化か
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米原子力潜水艦の日本寄港が2016年の1年間で16隻62回、のべ213日におよんだことが、寄港地を抱える自治体の集計で分かりました。
一時寄港目立つ
艦数では15年の18隻とほぼ同水準でしたが、寄港回数(15年53回)、のべ日数(同204日)とも前年を大幅に上回りました。寄港回数は過去最多となった12年の65回に迫る勢いです。入港したその日のうちに出港する一時寄港は、15年の29回に比べ11回増の40回となりました。
超大型のオハイオ級巡航ミサイル原潜(オハイオ、水中排水量1万8750トン)が横須賀(6〜7月)とホワイトビーチ(11月)にそれぞれ1回ずつ寄港し、新型艦のバージニア級攻撃型原潜(ノースカロライナ、テキサス、ミシシッピ)が合計10回寄港。このうちミシシッピが7回寄港しています。前年に続き、米第7潜水艦部隊の司令艦パサデナも16年末に相次いで2回寄港しました。
寄港地別回数は、沖縄県の米海軍基地ホワイトビーチ(うるま市)が21回(15年比2減)、神奈川県の米海軍横須賀基地が17回(同1増)、長崎県の同佐世保基地が24回(同10増)となりました。佐世保基地への寄港は過去最多。ホワイトビーチや佐世保への寄港は、その多くが一時寄港です。
中国など念頭に
ロサンゼルス級攻撃型原潜ブレマートンは4月17〜23日の1週間に4回、佐世保に寄港。また同サンフランシスコは6月13〜18日の間に3回、ホワイトビーチに寄港するなど、短期間に寄港を繰り返す事例が目立っています。中国や北朝鮮を念頭に東シナ海から南シナ海にかけて、日本近海での活動が活発になっている可能性もあります。
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