2017年1月7日(土)
空中給油再開を正当化
米海兵隊 訓練再開明らかにせず
沖縄県名護市の浅瀬で発生した米海兵隊垂直離着陸機MV22オスプレイの墜落事故(昨年12月13日)を受けて停止していた米軍の空中給油について、日本政府は6日から再開を容認しました。第3海兵遠征軍司令部は本紙に対して、「空中給油は米軍にとって最も重要な能力の一つであり、われわれの作戦にとって本質的なものだ」と述べ、再開を正当化しました。
ただ、実際に訓練を再開したかどうかについては「運用・保安上の理由」で明らかにしていません。菅義偉官房長官も6日午前の記者会見で「防衛省は報告を受けておらず、現段階では(再開されたかどうか)承知していない」と述べました。
米軍は空中給油の訓練については「陸地から離れた海域の上空でしか実施しない。陸地の上空では実施しない」としています。しかし、米側に空中給油訓練の通報義務はなく、日本側が確認するすべはありません。
また、訓練以外の何らかの作戦では、陸地上空で空中給油を行うことは否定されていません。