2017年1月6日(金)
空挺団訓練に米軍初参加
習志野演習場 進む連携強化
陸上自衛隊第1空挺(くうてい)団が8日に習志野演習場(千葉県船橋、八千代両市)で実施する「降下訓練始め」の一般公開に米陸軍特殊作戦部隊が初参加することが、5日わかりました。同演習場に隣接する習志野駐屯地には同空挺団のほか陸自特殊作戦群が所在しており、敵地奥深くに投入され危険な任務を実行する日米部隊の連携強化・一体化が進んでいます。
第1空挺団広報室によると、降下を計画している米軍部隊は沖縄県に駐留する第1特殊部隊群第1大隊・通称「グリーンベレー」で、9人が降下する予定です。昨年12月21日の日米合同委員会で1月5〜9日の習志野演習場と習志野駐屯地の建物を米軍が使用することを合意。期間中、8日当日以外にも降下訓練を実施します。
グリーンベレーは敵地深く潜入し、米軍に友好的・協力的な勢力との接触・協力関係構築とともに、敵対勢力の拠点や指導者への直接攻撃なども任務とする特殊作戦部隊です。2012年以降、横田基地(東京都)や東富士演習場(静岡県)での降下訓練を頻繁に実施しています。
船橋市危機管理課によると防衛省北関東防衛局から口頭で米軍の参加の連絡を受けたのは昨年12月13日。1月5日時点で、参加部隊や人数についての連絡はないといいます。
斉藤議員 防衛省ただす
国会内
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千葉県にある陸上自衛隊の習志野演習場と習志野駐屯地を米軍が一部使用することについて、日本共産党の斉藤和子衆院議員(南関東比例・13区予定候補)らが5日、国会内で防衛省の担当者から説明を受けました。
斉藤氏が同演習場で8日に行われる陸自第1空挺(くうてい)団の「降下訓練始め」への米陸軍特殊作戦部隊の参加について事実関係をただすと、防衛省の担当者は「米軍から『日米の連携強化をアピールしたい』との要請があった」と説明しました。
同席した植田進八千代市議は「米軍から要請されたら断れない。今回の訓練を出発点に歯止めがきかなくなるのでは」と懸念を表明しました。