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2017年1月6日(金)

オスプレイ 空中給油再開に怒り

事故原因特定せず安倍政権「理解」

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 防衛省は5日、米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイによる墜落事故(昨年12月)を受けて停止していた同機の空中給油を6日から再開すると発表しました。在日米軍は、オスプレイの事故からわずか6日で飛行訓練を再開し、沖縄県民の怒りを買っていました。今回、事故原因も特定しないまま、事故に直結したとされる訓練を再開することで、沖縄県民の怒りと全国からの抗議はさらに強まることが必至です。

きょうにも

 稲田朋美防衛相は同日、事故原因について「完全に特定するには至っていない」と認めながら、「空中給油が再開されることを理解し、沖縄県などに理解を求めていく」とのコメントを発表しました。

 防衛省によれば、事故は昨年12月13日午後9時5分ごろ、沖縄本島沿岸部から約74キロ離れた「ホテル・ホテル訓練区域」で米空軍MC130特殊作戦機から給油されていた際に発生しました。

 防衛省は事故原因について、機体構造には問題はなく、MC130の給油ホースとオスプレイの右プロペラが物理的に接触し、機体が不安定になったことにあるとしています。一方、米側は、人的要因に加え、乱気流などの環境要因や夜間の空中給油の複雑性などが複合的に重なったと指摘。ただ、なぜ接触事故が発生したのかという「詳細な要因については、最終的な事故調査によって確認される」としており、特定に至っていません。

 米側は、天候や飛行条件を事故発生時と同様に設定した地上シミュレーションなどを実施。防衛省はこれらを評価し、夜間も含めて空中給油の再開を全面的に容認する考えを示しました。

 在日米軍は、空中給油以外の飛行訓練については、すでに昨年12月19日に再開。墜落した機体を一方的に回収し、海上保安庁の捜査への協力依頼を拒み続けています。


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