2017年1月5日(木)
新基地 あらゆる手法で阻止
沖縄 翁長知事が年頭あいさつ
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沖縄県の翁長雄志知事は4日、県庁で職員に向けた年頭あいさつを行い、名護市辺野古の米軍新基地建設について、「辺野古に新基地を造らせないことを県政の柱とし、県の有するあらゆる手法を用いて取り組む」と述べ、新基地建設阻止の決意を示しました。
翁長知事は、垂直離着陸機オスプレイの墜落事故、高江のオスプレイパッド建設強行、元海兵隊員による女性暴行殺人事件など昨年の米軍基地問題を振り返り、「県民の安全安心な生活を脅かす状況が今なお続いており、沖縄の過重な基地負担の軽減には程遠い状況にある」と指摘。「普天間基地の閉鎖・撤去、オスプレイ配備撤回の公約実現に向けて取り組んでいく」と述べました。
また、基地問題と並行して、くらしや経済でも取り組みが前進していると強調。特に子どもの貧困問題で、昨年に「沖縄子どもの未来県民会議」を設立し、全県民的な取り組みとなったことなどを挙げ、雇用の質の改善や、地場産業・地元企業の育成による県民所得の向上、医療・福祉の充実にも注力していくと語りました。