2016年12月31日(土)
中高生が動画・ツアー・場づくり
復興考える東北スクール
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来年8月に東京で開く子どもの国際交流会議に政策提言しようと、第4回東北スクール(代表・三浦浩喜福島大学副学長)が30日までの3日間、東京で開かれました。
宮城県気仙沼市の中高生、福島市の中学生、ふたば未来学園高校(福島県広野町)の3地域41人が参加。学生や教職員ら57人が支援しました。
気仙沼市の6校8人の中学生チームの報告者2人は、震災で人口減が加速する同市の現実をなんとかしようと、観光業者に話を聞いたり、気仙沼の紹介動画を制作したりしたと報告し、気仙沼のよさを市内外に知ってもらうツアーを企画中だとのべました。
「魅力いっぱいの大きな町だと発見できた」「パンフレットをつくって海外と連携したい」「人が集まる楽しい場をつくりたい」などと語り、他地域生徒から再度聞きたいとのアンコールをうけました。
2年生の女子生徒(14)は「福島からも学べたので、ツアー成功などがんばりたい」と話しました。
気仙沼高校の6人は、校内の生徒によびかけて、高校生目線で気仙沼のよさを語り合うイベントを開き、多くの生徒が関心を高めた活動を報告。「クモの巣を張りめぐらせるようにコミュニティーを再生したい」と復興への構想を説明しました。
東北スクールの全体テーマ「東北の地域に即して、環境から考える持続可能社会」や、原発に頼らない社会の探求と、それぞれのテーマを結ぶ必要など活発に議論しました。