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2016年12月25日(日)

新潟・糸魚川火災 店・自宅焼失「何も考えられない」

被害確認の住民 落胆

市に借家の相談も

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 新潟県糸魚川市の大規模火災で24日、一部で立ち入り規制が解除され、被害状況を確認した住民は落胆の色を隠せませんでした。

 スナック店を経営する女性(73)は店も自宅も失い、「何も考えられない」と肩を落とします。市内の親せきの家に身を寄せていますが、ずっと居続けるわけにもいかず、糸魚川市が臨時に開設した相談所を訪れ、借家の相談をしたといいます。国や県に、個人の資産にも何らかの補償をしてほしいといいます。

 菓子店を営む男性(48)は「貴重品は避難するとき全て持って出ました。店のすぐ近くの家は全焼しました。店が奇跡的に無事だったことはほっとしました。店を早く再開したい。家のことはまだどうしていいかわからない」と話しました。

 「がれきの山で、いとこの店が跡形もなく消えていた」と絶句したのは女性(69)。女性は上越市内で暮らしていますが、いとこが心配で駆け付けました。「お店があるはずの場所に行くと、曲がった鉄骨らしきものとシャワーの口だけが見えた」と沈痛な面持ちで語ります。女性の実家は火災現場の近くでしたが幸い難を逃れました。「いまは空き家なので被災された人にお貸しできれば。これから市に相談に行きます」

 職場が全焼した女性(28)は火災当時は、すぐに近くの海望公園に避難しました。「職場も含めて、ほとんど焼け野原状態で、何も確認できませんでした。今は何も考えられない」と、心境を話しました。(井上拓大、吉岡淳一)


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