「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2016年12月24日(土)

「核戦力を強化・拡大」

トランプ氏 ツイッターで発信

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 【ワシントン=遠藤誠二】トランプ次期米大統領は22日、「核兵器に関して世界が分別を取り戻すまで、米国は核戦力を強化、拡大しなければならない」とツイッターを通じて表明しました。どのような意図か詳細は不明ですが、ロシアのプーチン大統領も同日、戦略核兵器の強化を打ち出したばかり。米ロの二大核保有国が核軍拡路線を肯定したもので、波紋を呼びそうです。

 トランプ氏は、クリスマス休暇先のフロリダ州から発信しました。核兵器をめぐっては、オバマ大統領が就任直後の2009年4月にプラハでの演説で、「核兵器のない世界」の実現に触れましたが、トランプ氏はあからさまに核軍拡を主張しました。

 トランプ政権移行チームのミラー報道担当は23日、「トランプ氏が述べたのは、核兵器が特にテロ組織や不安定な『ならず者政権』の手に拡散することの脅威であり、それを防ぐことが決定的に必要ということだ」「力によって平和を追求する上で必須な方策として、抑止能力の改善、近代化の必要性を強調した」と語りました。

 トランプ氏は前日、ミサイル防衛局長ら国防総省幹部、空軍幹部、ロッキード・マーチン、ボーイングという国防分野での二大契約企業幹部と相次いで会談しています。

 大統領選挙でトランプ氏は、「米国の核兵器計画はロシアに遅れを取ってしまった。ロシアは自分たちの核開発に奔走している。それは良くないことだ」「核兵器に関して、米国は古く、疲弊し、消耗し切っている」(ヒラリー・クリントン候補との2回目の討論)と述べ、核兵器の近代化を主張しています。

 また大統領選中には、核兵器の使用を「排除することはない」と主張、日本は核武装も含めて北朝鮮から自衛したほうがいいと述べるなど物議をかもしました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって