2016年12月22日(木)
県民はあきらめない
最高裁判決抗議 那覇で集会
新基地建設阻止へ
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沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設に伴う埋め立て承認取り消しをめぐる裁判で、最高裁が出した不当判決に抗議する集会が21日、那覇市の裁判所前の公園で開かれました。参加者は「絶対にあきらめない」と口をそろえて手をつなぎ「翁長雄志知事を支えてたたかい続ける」と声をあげました。
「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」が主催。共同代表の稲嶺進名護市長は「不当判決に屈することなく、勝利を得るまで絶対に負けないことを確認して、新しいたたかいに入ろう」と呼びかけました。
共同代表で名桜(めいおう)大生の玉城愛さんは「日本の三権分立がいかに崩壊しているのかを改めて実感しました。本当にこんな国でいいのかと友だちと議論しています」と訴えました。
県側代理人を務めた加藤裕弁護士は「政治的で結論ありきの判決」と批判。前の知事が承認してしまえばそれが全てで、行政の誤った処分を地方自治体が自主的に見直すことに裁判所が不当な待ったをかけたと解説し、「地方自治の趣旨をまったく理解していない。最高裁は政治情勢の中でさらに劣化した」と厳しく指摘しました。
また、新基地建設はさまざまな行政処分や政治的過程によって実現するか、しないかが決まり、埋め立て承認はその一局面でしかないとして、「最高裁判決で私たちのたたかいが負けたことにはならない。この判決を軽々と乗り越えて、新基地を断念させましょう」と語りました。
「オール沖縄」代表の国会議員や、那覇市議会保守会派「新風会」の金城徹氏らもあいさつ。日本共産党の渡久地修県議は「翁長知事は県民に絶大な信頼を寄せています。誇りをかけてたたかいぬきましょう」と力を込めました。