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2016年12月19日(月)

メディア規制に抗議

ポーランドで市民らデモ

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 【パリ=島崎桂】ポーランドの首都ワルシャワで16、17の両日、右派政権がメディア規制を企てていることに抗議するデモが行われ、約2000人の市民らが「報道の自由」の擁護を求めました。

 昨年10月の総選挙で勝利した右派政党「法と正義」のシドゥウォ首相は、政権樹立直後から公共放送記者の一斉解雇や再雇用のための厳格な条件設定を実施。来年からは議会審議の録音を国内のテレビ局5社だけに許可するとしています。

 デモ隊は16日終日、国会前を封鎖。17日には「自由、平等、民主主義を」と唱和しながら再び国会へと行進しました。一部の参加者は、報道の自由を定めたポーランド憲法の一節を掲げました。抗議デモを支持する野党議員も16日、本会議場を封鎖し、与党議員らは別室で来年度予算案の採決を行いました。野党側は今後も、市民運動との連携を図っていくとしています。

 シドゥウォ政権はメディア規制のほか、移民・難民規制や司法権の弱体化、盗聴法強化などを推進。欧州連合(EU)や加盟国政府は懸念を強めています。

 デモ参加者の1人は英BBCに対し、「ポーランドは日ごとに民主主義から遠ざかっている」と語りました。


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