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2016年12月19日(月)

きょうの潮流

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 ある意味、政府にとっては東日本大震災での福島原発事故に匹敵する衝撃だったのかもしれません▼「欠陥機」と言われ、墜落の危険が指摘されていた米海兵隊のMV22オスプレイ。日米両政府はこの不安に正面から応えようとせず、「海兵隊史上、もっとも安全」などと、原発並みの「安全神話」を繰り広げて沖縄配備を強行。あげくの果てに墜落したのですから▼ところが、米軍は今なお「墜落」ではなく、「不時着水」と言い、日本側もこれを追認しています。在沖縄米軍トップの司令官にいたっては、「機体が不安定な状態でも飛び続けた。オスプレイが頑丈な証拠だ」などと開き直る始末です▼しかし、墜落現場を訪れると、この開き直りに何の説得力もないことが実感できます。機体はばらばらになり、無数の破片が沈んでいるようです。米兵が潜水し、すくいあげては向かい側の砂浜までゴムボートで運んでいました。誰がどうみても、これは墜落です▼うそで塗り固めているのは、高江のオスプレイパッド(着陸帯)もそうです。本来なら、来年の9月までかけて完成する計画だったのが、「何がなんでも年内完成だ」という安倍首相の言明の下、恐るべき手抜き工事が行われたことが分かってきました。現場を見た土木の専門家は「雨がふったら崩れる」と警告します▼いつ墜落するかわからない米軍機が、いつ崩れるかわからない着陸帯で離着陸を繰り返す。これが日米同盟の現実です。その虚構ぶりをまざまざと見せつけられました。


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