2016年12月16日(金)
オスプレイ墜落 沖縄 怒りの渦
米兵が抗議船を妨害
米海兵隊のオスプレイが沖縄県名護市の安部沿岸に墜落して2日の15日、現場では散乱した破片や、海中に沈んだ機体の回収作業が迷彩服の米兵らによって行われました。
|
安部地区の集落からわずか数百メートルの海岸に張られた沖縄県警の規制線。住民が張り付くように不安と怒りを隠さない厳しい表情で見つめていました。
干潮にあわせるように次第に姿を現す、残骸と化したオスプレイのコックピットは墜落の衝撃の大きさを物語っています。
沖合に機体回収の米艦船が待機するなか、機体周辺をウエットスーツ姿のレスキュー隊員がシュノーケルをくわえ、海中に沈んだ破片を回収しました。
現場海域で、オスプレイの墜落に抗議する市民グループのカヌーや伴走するプレジャーボートに猛スピードで接近、直前で急旋回して「近寄るな」とけん制の“接触”を繰り返す破片回収の米軍ゴムボート。
カヌーやボートからは「ここはアメリカの海ではない」「抗議するのは県民の権利だ」との声を響かせ、海上保安庁の警戒船は目の前での米軍の行為を見ているだけでした。
安部地区に友人がいるというプレジャーボートを操縦した仲宗根和成さん(37)は「まさか被害にあっていないかという心配と怒りは半々だったが、米軍高官の『県民に被害を与えないよう海に着水したパイロットに感謝すべきだ』という発言に怒り100%になった」と語り、辺野古に新基地は「絶対につくらせない」と力を込めました。